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大韓航空事務長「副社長、ひざまずかせ暴言・暴行」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
“ナッツ・リターン”事件当事者の一人、パク・チャンジン大韓航空事務長(41)が12日、口を開いた。5日(現地時間)に米ニューヨーク発仁川行きの大韓航空KE086航空機に搭乗し、趙顕娥(チョ・ヒョンア)前大韓航空副社長(40)の指示で飛行機から降りた人物だ。

パク事務長はこの日、KBS(韓国放送公社)のインタビューで、マカダミアナッツの機内サービスで触発した“ナッツ・リターン”事件当時、「趙顕娥前副社長から暴言のほか暴行まで受け、会社側から偽りの陳述も強要された」と主張した。

放送に顔と実名を現したパク事務長は「当時、趙前副社長が女性乗務員を叱責していたため、機内サービスの責任者である事務長として許しを請うたが、趙前副社長が激しい暴言を吐いた」とし「サービス指針書が入ったケースの角で手の甲を数回刺し、傷もできた」と話した。また「私と女性乗務員のひざまずかせた状態で侮辱し、ずっと指を差し、機長室の入口まで押しつけた」と当時の状況を伝えた。


パク事務長は旅客機が回航することになった経緯も明らかにした。パク事務長は「(趙前副社長が)『すぐに連絡して飛行機止めなさい。私はこの飛行機を出させない』と話した」とし「オーナーの娘であるその方の言葉に背けなかった」と話した。

パク事務長は大韓航空側が偽りの陳述を強要したとも主張した。パク事務長は「報道があった後、大韓航空の職員5、6人がほとんど毎日のように来て、『マニュアルを熟知していないため趙副社長が怒ったが、暴言はなく、自分から降りたと(国土交通部の調査と検察の捜査で)話せ』と強要した」と語った。続いて「(彼らは私に)『国土部の調査担当者は大韓航空の機長や事務長出身だから、調査といっても会社側と組んでやる花札賭博』と話し、心理的に(私を)委縮させたりもした」と主張した。また「その屈辱は体験してみなければ分からない」と付け加えた。

パク事務長のこのような暴露に対し、趙前副社長はこの日、国土部航空・鉄道事故調査委員会の調査を受けに行く際、「初めて聞く。知らない話」と語った。

こうした中、検察の事件捜査が加速している。ソウル西部地検は12日、KE086航空機の乗務員の陳述に基づき作成された初期真相報告書を前日の家宅捜索で入手した。ここには趙前副社長の暴言内容も書かれているという。

検察はパク事務長とソ機長を参考人として呼び、回航の過程で航空法を違反したかどうか、乗務員とどんな対話をしたかなどを調査した。検察は近く趙前副社長を呼んで調査する方針だ。



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