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薄味は嫌だ…韓国ビール、「さらにコク深く、さらにキレ強く」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
焼酎とは違いビール市場では「濃い味」競争の真っ最中だ。アルコール度数も既存製品よりは0.5度近く上がっている。最近韓国のビール業者が発売する新製品はほとんどオールモルト(All Malt)ビールに焦点を合わせている。最近出てきたクラウド(ロッテ酒類)、さらにプレミアOB(OBビール)、マックス(ハイト真露)等、全てオールモルト・ビールだ。オールモルト・ビールは強いて分類するならば製造方法上ラガービールだ。ただしラガーより熟成期間が長いためホップの香りが濃厚で味が深いのが特徴だ。

既存のビール市場はラガー一色だった。ラガービールは10度以下の低い温度で発効させて炭酸のすっきりした清涼感を出す。夏にビールの消費が多く、焼酎と混ぜて飲む「爆弾酒」が流行する市場でラガービールが90%以上売れる理由だ。しかしラガービールはホップの深い味と濃い香りが少ない。最近2~3年間「韓国産ビールは味が薄い」と世論に叩かれた理由だ。これは輸入ビールのためだった。日本のオールモルトビールの一番搾り(キリン)、ザ・プレミアムモルツ(サントリー)等が人気を独占してからだ。ビール愛好家がこのような輸入ビールの味を知り、韓国産ラガービールに失望感を示したのだ。更に輸入産エールビールを求める消費者も増えた。エールビールは20度前後で発酵させた欧州式ビールで度数がラガービールよりはるかに高い。ラガーやオールモルトビールよりもはるかに豊富で濃い味を出す。先月、関税庁の輸出入実績によると今年7-9月期までビール輸入量は8万9397トン、輸入額は8412万ドルであった。昨年よりそれぞれ18%、19%増加した。特に輸入ビールは大型マートやコンビニエンスストア等を通して攻撃的マーケティングに出たため一部製品は韓国産ビールより価格も安かった。

しかし、韓国内ビール企業等はエールよりオールモルトビール市場に焦点を合わせている。酒類業界関係者は「エールビールはラガーより生産費がはるかに多くかかり、一部若年層を除いて市場もまだ大きくない」と話した。韓国のビール業者の生産ラインが全てラガーに合わせられている状況で市場が大きくないエールまで生産を拡大できないのが現実ということだ。現在のオールモルトビール市場規模は全体ビール市場の約15%(2兆ウォン、約2156億円)ほどになる。ハイト真露のマックスが7%、OBビールのゴールデンラガー(さらにプレミアOB)が5%、ロッテ酒類のクラウドが2%程度の占有率を持っている。

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