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価格の前では愛国心なし…個人輸入、今年2兆ウォン=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ブラックフライデー期間中、会社員のパク・マンさん(32)は米オンラインショッピングモールのアマゾンで商品を選びながら怒りを感じた。パクさんが先日、ソウル汝矣島(ヨイド)のIFCモールで見た170万ウォン(約18万円)のバナナリパブリックのコートがアマゾンでは配送料・税金を含めてもセール価格の約80万ウォンで購入できた。パクさんは「韓国の服の価格はあまりにも高い。流通マージンをどれほど取っているのか分からない。国内流通企業は急変した消費者マインドをまだ知らないようだ」と話した。

先週、米ショッピング業界の最大割引イベント「ブラックフライデー」を迎え、数万人の海外直接購買(個人輸入)客が夜に太平洋を渡って米オンラインショッピングモールに向かった。アマゾン・ベストバイなどで韓国よりはるかに安く販売されている服・靴・家電・食品・育児用品などを購入するためだった。流通業界は昨年のブラックフライデー期間中4万件ほどだった購買件数が今年は8万件を超え、今年1年間の直接購買規模も2兆ウォンを超えると推定している。2018年には8兆ウォンに達し、10兆ウォンを超えるのも時間の問題という分析だ。

流通業界は「国内市場が消費低迷に苦しんでいる中で、毎年、海外直接購買で数兆ウォンが抜けていく」と懸念している。しかし海外直接購買者は米国だけでなく、日本・中国・欧州などむしろ領域を広めている。6年前から海外直接購買をしているという主婦シン・ミジンさん(35)は「最近は中国のタオバオ(淘宝)、日本の楽天のほか、ドイツ・英国のショッピングモールまで利用している」と話した。


シンさんは特に昨年結婚する際、LGスマートテレビ、ネスプレッソカプセルマシン、シーメンス電気レンジなどを海外から直接購買した。すべて合わせて国内の価格より300万-400万ウォンほど安かったからだ。シンさんは「価格を追っていくとショッピングの国境線は無意味になった」とし「価格の前で消費者は愛国心がない」と語った。



価格の前では愛国心なし…個人輸入、今年2兆ウォン=韓国(2)

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