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農楽、17番目の人類無形文化遺産に…文化財強国なった韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

オ・ユンが1985年木版画で描写した農楽の興趣。

任敦姫氏

韓国の農楽がユネスコ人類無形遺産(Intangible Cultural Heritage of Humanity)に登録された。17日(以下、日本時間)、仏パリで開かれた第9次ユネスコ無形文化遺産委員会は韓国が申請した農楽を人類無形遺産に登録した。これで韓国は宗廟(チョンミョ)祭礼楽からキムジャン(キムチの漬け込み)文化までの16件に続き農楽が17件目として登録されたことに伴い、人類無形遺産を多く保有した「無形文化財強国」になった。

無形文化遺産委員会は農楽が韓国人の日常生活にさまざまな文化要素を含みつつ深く浸透している点を高く評価したと、フランス現地の任敦姫(イム・ドンヒ)文化財庁無形文化財分科委員長(70)は伝えた。▼村民の安寧を願う儀礼▼労働の場ではトゥレ(協力組織)▼共同基金を募るときはパフォーマンス▼歌・踊り・音楽が融合した演劇▼パングッ(巫女舞)・サムルノリなど舞台再創造化▼村農楽隊の個性化▼伝統社会から現代社会に伝承された適応--などが登録理由に選ばれた。共同体に根をおろした農楽のさまざまな性格が韓国社会にはっきりとしたアイデンティティを提供しているとの評価を受けた。

北朝鮮が申請した「アリラン(朝鮮民主主義人民共和国のアリラン民謡)」は26日に登録された。北朝鮮初のユネスコ人類無形文化遺産だ。韓国は2012年「アリラン、韓国の叙情民謡」ですでに無形文化遺産に入っており、南北がそれぞれアリランを人類無形文化遺産として登録することになった。韓国は2015年綱引き(チュルダリギ)、2016年済州(チェジュ)海女を人類無形遺産に登録するために準備を推進している。韓国文化財庁は登録を記念して29日午後、農楽保存会11団体が参加するキルノリ(練り歩きパレード)と公演を景福宮(キョンボックン)興礼門(フンネムン)前で開催する。


次は任敦姫委員長との一問一答。

--韓国が多くの無形遺産を登録することになった原動力は。

「1964年に制定されて50年を迎えた重要無形文化財保有者認定制度が大きな役割を果たした。日本に類似の制度があるのを除いては、他のどの国にもない無形遺産育成策だ」

--ユネスコで韓国は登録申込書の書き方が非常にうまいと有名だ。

「国際審査委員に参加しながらユネスコが何を重視しているかをよく見てきた点が奏功した。人権はまず第一によく見なければならない。2003年パンソリを登録したが、その時には良い要素だったもの内容を分かりにくくさせる『西便制(ソピョンジェ)』を資料から外した。共同体を基盤とする項目が大きな点数を受けるのを見て農楽のこのような点を強調した。このような流れを取り出し融通性を利かせてうまく叙述したことが通じたようだ。もちろん事実に基づく正直な技術が基本だ」

--無形遺産は長い歳月と歴史をもつものなので、現代語に表現することが難しいはずだが。

「世代別に変化してきた意味を強調するために、原形を重視しながらも討論と議論を経た変遷史をきちんと説明しなければならない。また、国際的な談論に沿って専門用語を慎重に選んで使わなければならない。私たちは“保存”という単語を多く使うが、ユネスコでは“保護”が好まれる。私たちは起源を重視するが、最近になっては現在どれほどの構成員が認識して楽しんでいるかを核心としている」



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