イム・スジョンさん
『くるみ割り人形』は韓国を含め全世界でクリスマスや年末を飾るレパートリーだ。主人公マリーがクリスマスにくるみ割り人形をプレゼントされることから繰り広げられるファンタジーを描いた。チャイコフスキーの音楽によってさまざまな振りつけのバージョンがあるが、ニューヨークシティバレエ団の『くるみ割り人形』は特別だ。このバージョンを振りつけたジョージ・バランシン(1904~83)が設立したのがニューヨークシティバレエ団だからだ。ロシア出身の振付師であるバランシンは1930年代当時、バレエの不毛地帯だった米国に渡ってきて48年にニューヨークシティバレエ団を設立し、その後独創的な振りつけ作品を披露してバレエ団を世界最高水準に育てた。このバレエ団が54年2月に初演したバランシンの『くるみ割り人形』は、毎年10万人以上が観覧する。
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