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バーベキュー場に故障した消火器…ペンション火災も人災だった=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
建築物台帳にもない違法施設、自治団体の不十分な現場調査、非定期的な消防点検。旅客船セウォル号の惨事にもかかわらず安全不感症は変わらず、また10人の死傷者を出す人災を招いた。15日午後9時50分ごろ、全羅南道潭陽郡大徳面梅山里のあるペンションで火事が発生し、バーベキュー場2棟と炊事場が燃え、約50分後に鎮火した。この日の火災で羅州東新大学の在学生コさん(18)ら4人が死亡し、チャンさん(20)ら6人が負傷した。

東新大学パラグライディングサークル所属の在学生と卒業生で、この日午後、ペンションに入った。宿泊客は26人で、うち13人が在学生だった。バーベキューは午後7時20分ごろ始まった。バーベキュー場の内壁はサンドイッチパネルに木板を重ね、天井は茅葺きの屋根形態で載せた構造だった。卒業生のイさん(35)は「肉を焼く鉄板に火がついたが、火を消そうとして誰かが水を注いだところ火が天井に飛び、あっという間に火が広がった」と伝えた。

警察の調査の結果、火事が発生したバーベキュー場は50平方メートル(約15坪)の大きさで、建築物台帳にもない違法施設だった。客室のうち4棟も無許可状態で違法に運営されていた。潭陽郡の関係者は「建築物申告をせず臨時にバーベキュー場を作って使用していたことが分かった」と話した。またペンションは延べ面積が1000平方メートルにならず、市・郡の安全点検対象ではなかった。2005年5月に営業を始めたこのペンションは年に2回、郡の衛生点検を受けた。2012年8月と昨年7月には消防施設点検を受けたが、消火器が設置されているかどうか確認されただけだった。今年は点検がなかった。警察は「このすべての点検で特別な指摘事項はなかった」と明らかにした。セウォル号の惨事後、首相室が主管して全国主要施設およそ24万カ所に対する一斉安全点検を行ったが、このペンションはここからも抜けていた。


さらに事故当時バーベキュー場と炊事場には1つずつの消火器が置かれていたが、2つとも作動しなかった。ある卒業生は「隣の建物から消火器を持ってきて急いで火を消したが、これも30秒後に止まった」と話した。警察の調査の結果、バーベキュー場は炭火など火を扱う施設だが、スプリンクラーなど消防施設が全く設置されていなかった。また、肉を焼く円形テーブルが一つしかない出入り口をふさいでいたため、脱出するのが容易でなかった。負傷したペンション経営者(55)は光州のある区議員であることが確認された。

事故現場に駆けつけた遺族は嗚咽した。死亡したソンさん(35)の妻は「結婚して1カ月しか経っていないのに事故にあうとは」と言って涙を流した。チョンさん(30)は結婚を2カ月後に控えて事故にあった。リュさんは(40)は妻と娘を連れて参加していた。警察の関係者は「死亡した卒業生3人は後輩のコさんが倒れると、助けて一緒に抜け出そうとして被害にあったとみられる」と述べた。



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