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仁川空港社長「路線の拡大、積極的マーケティング…羽田・北京の攻勢に対抗」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

パク・ワンス仁川空港公社社長

今年、仁川(インチョン)国際空港は内憂外患を体験した。外では乗り換え客が昨年より42万人も減った。日本が羽田空港に国際線を新設して、中国が米国・欧州にまっすぐ向かう直行路線を増やしたためだ。中では、国際線の拡大を推進する金浦(キンポ)空港との対立を生じさせた。

こうした困難を突破する重責を先月7日に就任したパク・ワンス仁川空港公社社長(59)がつとめる。就任1カ月を迎えたパク社長に会い、腹案を聞いた。

--現在の仁川空港の状況は。


「対内外的な困難に直面しているのが事実だ。内的には、これまでの成果に安住していた(問題のある)部分があらわれている。外では日本の羽田、中国の北京空港から挑戦されている。第2の飛躍の転機を作らなければならない時だ」

--外国の攻勢に対する対策は。

「仁川空港のマーケティング組織は、これまでとても防御的で消極的だった。機能中心の組織を課題中心の攻撃的組織に変える。航空会社の誘致など確実な課題を与えてその結果を評価・人事に反映する。現在30%に過ぎない長距離路線の拡大、低費用航空会社(LCC)の追加誘致も重要だ。このためLCC専用のターミナル・整備庫が必要だ」

--金浦空港も国際線の強化、LCCハブ化を推進中だ。

「金浦の国際線の拡大は、政府が『どのように空港競争力を高めて航空産業を育成するか』を検討して決める問題だ。2つの空港が争って対立することではない。国政監査で国民の便宜のために仁川の代わりに金浦を育成しようという話が出た。そういう形ならば全国のすべての空港に国際線を置くのが一番楽だ。だが限られた国家資本でそのようにすることはできない。仁川をハブとして国民の不便を解消する方法を見出すのが正しい。現在ソウル駅とソウル都心空港ターミナルだけで行っている事前チェックインの拡大も1つの方法だ。金浦空港との役割分担は、政府が明確な線を引かなければならない。不必要な二重投資になってはいけない」

--旅客ターミナルが飽和状態だ。

「第2ターミナルの工事工程率が現在14.4%だ。2017年3月までに完工して9月までには試験運営を終える。その前までシーズンに(旅行客の)不便がありうる。セルフチェックインシステムなどを拡大して入出国時間を減らす」

--空港周辺の開発が遅々として進まない。

「現在、開発が断片的に進行している。政府と仁川市、公社が共に『大きな絵』を描かなければならない。外国の投資誘致も重要だが、国内の大企業投資も必要だ。永宗島(ヨンジョンド)の土地規制を大胆に緩和しなければならない」



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