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「韓国が隠れたチャンピオンを望むなら職人を厚遇すべき」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

世界経営研究院(IGM)が運営するトップCEOらの研究会であるMMPと対談したヘルマン・サイモンは、「専門性とグローバル化が“隠れたチャンピオン”の秘訣」と強調した。

欧州最大の経済国のドイツがやや停滞している。中国など新興国の成長鈍化とロシアなどとの対立で輸出が減っているためだ。だが、輸出中心のドイツ経済は依然として韓国に示唆するところが大きい。特にドイツの堅固な経済成長と低い失業率を守る“隠れたチャンピオン”の活躍がそうだ。2000年代に入り多くの世界的経済危機が近づいたが世界的にドイツだけが唯一好調を続けた本質には“隠れたチャンピオン”の存在があったという分析だ。隠れたチャンピオンはピーター・ドラッカー以降最高の経営学大家に挙げられるドイツのヘルマン・サイモンが作った言葉だ。大衆に良く知られていないが各分野で世界市場を支配する優良中堅中小企業を意味する。

サイモンは先週末、ドイツ・ボンで世界経営研究院(IGM)のMMP(Masterpieces on Management Program)会員らと対談した。彼は、「うまくやれる特定分野に集中し他の企業がついてこられない品質と技術力を備えたのが隠れたチャンピオンの成功秘訣」と強調した。続けて「隠れたチャンピオンになるためには内需と大企業への依存度を減らし、グローバル化を通じて世界を舞台に伸びていかなければならない」と付け加えた。今回の対談には韓国の中堅企業最高経営責任者(CEO)10人余りが参加し多様なテーマをめぐり意見を交わした。

サイモンはまず、「ドイツの過去10年間の国民1人当たり輸出額は15万3936ドルで、2位の輸出額より2倍ほど多い圧倒的な1位だ。これは大企業が多いのではなく、隠れたチャンピオンと呼ばれる中堅・中小企業の輸出寄与度が高いため」と示唆した。サイモンによると、ドイツは中小企業が全輸出の約70%を占める。韓国は19%にすぎない。昨年基準で世界の隠れたチャンピオンの数は2734社で、このうちドイツが1307社で最も多い。次いで米国が366社、日本が220社、オーストリアが116社の順だ。韓国は23社で13位だ。サイモンは隠れたチャンピオンの成功要因として、▽遠大な目標設定▽特定分野に対する集中力と専門性▽世界に焦点を合わせた経営・マーケティング▽革新に向けた努力▽CEOのリーダーシップと企業家精神――などを挙げた。彼は「特定分野に集中するなら市場が小さくなりかねないが、隠れたチャンピオンはこうした弱点をグローバル化を通じた売り上げ増大で補完した。顧客のニーズを満たす研究開発を通じて革新を引き出し、競争優位を守っている」と説明した。

「韓国が隠れたチャンピオンを望むなら職人を厚遇すべき」(2)

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