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【コラム】自費で西アフリカ患者のもとに行こうとする韓国医師

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
エボラが恐ろしいのは、高い致死率だ。感染者の半分ほどが亡くなった。致死率が70%まで上がったという主張もある。2009年に世界を襲った新型インフルエンザの致死率は0.035%に過ぎなかった。数年間東南アジアや中国に流行した鳥インフルエンザ(AI)よりも高いこそすれ低いことはないようだ。患者と緊密に接触する医療関係者が443人感染して244人が亡くなった。

こうした場所に行こうとする医療スタッフがいるだろうか。24日に公募が出た後27日までに志願した人がすでに20人を超えた。来月7日の締め切りまでに、さらに増えるだろう。政府の予想派遣人材が20人程度だからすでに競争率が1倍を超えた。医師・看護師・臨床病理士らがまんべんなく応募している。

募集公告を待てなかったケースもある。6人の医師らが公告前に福祉部に電話をかけた。ある内科医は「自費で行こうと準備しているが、政府から派遣するとは良かった。私を必ず送ってほしい」と頼んだ。彼は「もし私が選抜されなければ自費でも行く」と“わがまま”を言ったという。別の医師は海外の診療経験を強みにして応募してきた。ある救急救命士も電話をかけて送ってほしいと打診したが、今回の派遣団に救急救命士は含まれていなかった。


韓国の医療は世界的な水準だ。20年余りで0.01%の秀才らが医師になった。診療実力だけが相当なレベルなのではない。彼らのボランティア精神も世界水準だ。夏期休暇を返上して開発途上国に無償ボランティアに出て行く医師らが列をなす。国際保健医療に関心を持つ若い医師が増えている。

韓国の医療スタッフ派遣要請は国連によるものだ。現在、米国・英国・キューバなど10カ国余りが西アフリカに医療スタッフを派遣しているが、韓国も肩を並べられるようになった。交易規模世界10位圏である国の品格にもふさわしい。韓国戦争(朝鮮戦争)の時に国連が韓国を助けたように、今回は私たちが出る番だ。

27日、出勤途中に会った後輩が「ひょっとして西アフリカ派遣人材に記者はいないか」と尋ねた。可能ならば志願したいという。当局がメディア同行取材を検討して安全などを理由に白紙にしたために、後輩が実行に移すことはできなくなった。

福祉部に電話をした医師たちの志願動機は使命感だ。消防士たちは火の犠牲になるかもしれないと分かっていても火の中に飛び込む。これもまた使命感であり職業意識だ。西アフリカの取材に行くという後輩記者も同じだ。医療関係者たちの崇高な意志に熱い拍手を送りたい。

シン・ソンシク論説委員兼福祉専任記者



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