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中国シャオミ、研究開発に消費者を参加させサムスンの脅威に(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
「企業だけの革新で成功する時代は過ぎた。消費者とともに成し遂げた革新でこそ市場破壊力が生まれる。小米科技(シャオミ)が成功できる秘訣だ」。

中国の「革新伝導師」と呼ばれる清華大学革新創業戦略学科の陳勁教授が挙げたシャオミの好調の秘訣だ。DIY製品が人気を呼び、消費者体験が重要になるトレンドに合わせ顧客とともにした革新戦略が通じたという話だ。陳教授は中国家電メーカーのハイアールに注目するよう助言した。シャオミが小さなサービス会社ならばハイアールは製造業とサービス業をともに備えた革新企業だと強調した。それとともに陳教授は「HOPE(Haier Open Partnership Ecosystem)」という資源革新プラットフォームを紹介した。韓国電子業界のライバルが1社や2社ではないということだ。

陳教授は2016年から5年間の第13次5カ年計画の科学技術と革新分野の作業を現在進めている。それだけ中国の科学技術分野で重要な人物だ。中央日報と貿易協会が主管した「東アジア分業構造セミナー」に出席した彼に会った。


――シャオミの雷軍代表は「台風の街角に立てば豚も飛ぶことができる」として革新を主導している。彼がサムスンのギャラクシーと肩を並べることができた力は何だったか。

「シャオミは研究開発スタッフだけでなくユーザーまで革新に参加している。サムスンより開放的だ。サムスンは独自の技術革新と発展を強調する。顧客との相互作用、コミュニケーションが少ない。これに対しシャオミは顧客参加を強調する。顧客参加革新プラットフォームを作った。それが“米粉”(シャオミファン)だ。シャオミは顧客を3種類に分けた。単純利用者、単純購入客、変わり者を意味する極客だ。極客は革新の意志を持つ顧客だ。シャオミは生産者とユーザーの間の距離をなくした。中国の若者は参加に飢えている。現代人の心理は参加と体験を重視する。サービス経済から体験経済に変わった。シャオミは顧客創造時代にこたえた。消費者はこれ以上単純で被動的ではない。過去に企業が主導したとすれば、いまは顧客が主導する。3Dプリンターはこれをさらに加速化している。中国の消費者は先端分野への適応が早い。インターネットは米国が作ったが中国は機会をつかんだ。シャオミは一部にすぎない」

――しかし雷軍は中国市場でサムスン・ギャラクシーを追い越した上半期の売上高を発表しながら危機だと述べた。

「彼の次の行動は顧客資源を利用して核心技術を作ることだ。これまでは外形と単純な革新にとどまった。本当のコンテンツ革新はまだまだ不十分だ。アップルと比較すればサービスも取るに足らない。低価格消費者と学生、若者だけ満足させている。アップルはハイエンド、シャオミはローエンドだ。簡単に飽和する分野だ。彼が携帯電話だけでなくテレビやルーターなどを作る理由だ。雷軍の頭の中は他の製品でいっぱいだ。インターネット電子会社になろうということだ。シャオミもやはりターニングポイントに立った」



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