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韓国経済副首相、山積した懸案に正面突破(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「力強さと正面突破」。政治家であり韓国経済を率いる船長、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政部長官のスタイルを知人たちはこのように描写した。一度決心すると右往左往することがない。大抵の牽制にはびくともしない。7月16日に経済副首相に就任すると、「地図にない道を行く」と言いながら出した政策カードがそうだ。家計負債に油を注ぐという懸念のため議論さえダブー視された住宅貸出規制は「真夏に冬服」という一言で解いてしまった。そして41兆ウォン(約4兆円)規模の景気浮揚策をはじめ、毎週のように大型対策を速射砲のように連発した。企業利益還流税制やたばこ値上げなどサプライズカードが続いた。来年は政府支出を5.7%拡大する攻撃的な財政政策も出した。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)号に乗った企画財政部の幹部は「副首相が出す政策アイデアを追うのに目が回る」と語った。

強引な将軍には敵が多いものだが、ブルドーザーのような彼の景気浮揚ドライブに、少なくとも政府内では不協和音が聞こえない。人の管理が秘訣だ。彼は一度結んだ縁を疎かにしない。同窓会から格別にまとめる。慶山中学21回同窓会活動にも力を注いだ彼は、昨年まで2年間、大邱高校在京同窓会長を務めた。米ウィスコンシン大学韓国総同窓会長でもある。ウィスコンシン大の同窓である安鍾範(アン・ジョンボム)青瓦台経済首席秘書官、姜錫勲(カン・ソクフン)セヌリ党議員、尹相直(ユン・サンジク)知識経済部長官が彼の友軍だ。

大学入学同期のシン・ドンチョン延世大経済学科教授は「(崔ギョン煥は)非常に融通性がある人なので、周囲に常に友達が多かった。このため周囲に大きな敵なく副首相にまで上がったのではないだろうか」と話した。延世大同期のイ・ヒス元税制室長は「すべてのことに積極的でありながらも、相手の話を主に傾聴する点も人々がついていく秘訣」と評価した。金泳三(キム・ヨンサム)政権当時に青瓦台で彼を行政官として連れていた金仁浩(キム・インホ)元経済首席秘書官は「事務官の時から見てきたが、専門家としての姿に劣らずパワーが強み」と高く評価した。


しかし彼が歩んできた道は平坦でなかった。彼は1979年の行政試験で公職に入門した。企画予算処(現在の企画財政部の税制室+公共政策局)傘下の予算庁法務担当官を最後に服を脱いだ1999年当時、彼は企画財政部内で頭角を現せなかった。しかし挑戦を恐れない彼の強さが光を放った。ウィスコンシン大留学を経て報道機関(韓国経済新聞)論説委員にも変身した。ウィスコンシン大で一緒に勉強したチョ・ドンチョル韓国開発研究院(KDI)博士は「公務員は修士課程を終えて戻るが、崔副首相は博士課程に進学し、本当に熱情的に勉強した」と振り返った。報道機関でも記者の同僚と夜通し討論し、コラムで市場の自律を害する政府規制を批判するのに率先した。政界に進出してからは3選議員となった末、与党の院内代表にまでなった。尹永善(ユン・ヨンソン)元関税庁長は「地方区に出馬し、底辺からスタートした結果」と語った。

李会昌(イ・フェチャン)ハンナラ党大統領候補経済特補を引き受けて政界に入門したのも、報道機関と国会で経済専門家としての能力が認められたからだ。親朴系統だったが、李明博(イ・ミョンバク)政権が彼を知識経済部長官に抜てきしたのも同じ脈絡だ。李前大統領は「さっぱりしている」と彼の仕事の処理能力を称賛した。当時の知識経済部の公務員は「(崔ギョン煥が)部処協議、国会・メディア関係に精通しているので業務がうまく進んだ」と話した。



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