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「サムスン電子と現代自動車の株価は当分上がらない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

姜信祐代表は「サムスン電子と現代自動車の株価は株主の失望感と業績不振から当分上がるのは難しい」と予想する。(写真=KRXマガジン)

「サムスン電子に現代自動車、お前まで…。」

このところ汝矣島(ヨイド)のファンドマネジャーの最大の悩みはKOSPIの代表銘柄であるサムスン電子と現代自動車だ。信じていた両社の株価が底を打っているからだ。現代自動車は韓国電力の敷地取得発表後に22万ウォンだった株価が18万ウォン以下に落ち込んだ。サムスン電子は4四半期連続で利益が減り7月に140万ウォンを見据えていた株価が今月に入り110万ウォン台まで下がった。

それなら反対にこうした考えもできる。いまのように市場が恐怖に青ざめている時に買っておけば株価はすぐに反騰しないだろうか。8日に会ったハンファ資産運用の姜信祐(カン・シンウ)代表はこの質問に対し、「両銘柄とも当面は上がりにくい」と答えた。彼は1999年に発売された「バイコリアファンド」を運用したファンドマネジャー第1世代だ。2011年からハンファ資産運用代表を務めている。


――現代自動車の株価見通しが暗い理由は。

「もちろん株価純資産倍率(PBR)や株価収益率(PER)のような指標を見れば株価は本当に安い。だが、低評価の原因だった低い配当率、不透明な支配構造問題が今回の敷地買い入れ過程でそのまま表われた。株主の失望感が大きく当分株価は上がりにくそうだ。われわれも韓国電力の敷地買い入れが発表された後に現代自動車の割合を大きく減らした」

――サムスン電子もこのところ年初来安値を更新し続けている。

「株価が低評価されたと話す時に通常基準になるのがPBR1倍だ。サムスン電子は株価がPBR1倍水準の110万ウォン台まで下がった状況なのでさらに落ちる可能性は低い。それでも株価が底を打って上がるのも難しい。昨年サムスン電子は四半期当たり平均9兆ウォンの営業利益を出した。ところが今年第3四半期は4兆1000億ウォンと半分になった。スマートフォンの業績が振るわなかったためだ。そこで次の収益源を探さなくてはならないが、スマートフォンに代わる新しい製品は見られない」

――KOSPIも大きく上がりにくいのか。

「株価が上がるには3つのうちひとつが必要だ。企業業績が良くなったり韓国市場に対する低評価が解消されたり証券市場にお金が入ってこなければならない。まずサムスン電子と現代自動車は業績見通しが明るくない。来年第1~第2四半期まで反騰は難しく見える。低い配当収益率と不透明な支配構造のために韓国の証券市場に対する低評価も続きそうだ。それなら流動性でも豊富でなければならないが、ドルが上がる状況で外国人が為替差損にもかかわらず積極的に株を買うのは難しい。結局証券市場を支えるのは韓国の機関投資家しかいない。一言でもどかしい市場だ」

姜代表のオフィスのホワイトボードには4つの単語が書かれている。中国消費、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、バイオ、配当だ。彼が考える将来の収益源だ。

――ホワイトボードに書きとめた理由は何か。

「時間ができた時ごとに見て考えるためだ。韓国を訪れる中国人観光客が増える速度を見れば、まるで韓国戦争当時の中国共産軍の人海戦術を見るようだ。アモーレパシフィックのように中国の中産層を攻略している韓国企業を探し投資しなければならない。安定した投資を望むなら高配当株を推薦する。韓国もいまや低成長時代に差し掛かった。そこに合わせファンドマネジャーの考え方も変わらなければならない。以前のように短期モメンタム投資(株価が上がる銘柄について買う方式)や成長株投資だけに固執していては恐竜のように絶滅するかも知れない。収益をしっかりと積んでいく戦略が必要だ」

――2011年に中国を背景に善戦した自動車、化学、石油の時代は終わったのか。

「造船業種は長期的に生き残れるか考えてみなければならない。供給過剰に技術面でも中国と大差ない。韓国が日本の造船業を押し出したように、いまは中国が韓国を追撃している」





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