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オランダ人芸術家が訪韓…「ラバーダックが日常のヒーリングになれば」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

昨年5月、香港ビクトリア港に「ラバーダック」が展示された。この作品を手がけた公共美術家ホフマン氏は「私の作品を観る人々にとって日常の大切さに気づく契機になればと思う」と話した。(写真=ホフマンスタジオ)

ホフマン氏

今月14日からソウル蚕室(チャムシル)石村(ソクチョン)湖水には重さ1トンの「巨大アヒル」が1カ月間留まる予定だ。「ラバーダック(Rubber Duck)」と呼ばれているこのアヒルは、縦幅20メートル、横幅26メートル、高さ16メートルのインスタレーション作品だ。

平均的な遊覧船の大きさと同じくらいのラバーダックは、2007年オランダの公共美術家フロレンティン・ホフマン氏(37)の手により誕生した。空気を注入して作られたこの作品は、2007年からシドニー・サンパウロ・アムステルダムなど14都市の港と湖で展示された。

昨年、香港ビクトリア港では1カ月間で800万人が、今年4月の台湾・高雄では5日間50万人の市民がラバーダックを観ようと集まった。あまりの人気ぶりに中国では偽物ラバーダックが出現し、香港展示中には空気が抜けてゆがんだため保守作業も行われた。


オランダ・アムステルダムに滞在中のホフマン氏は、中央日報の電子メール取材で「ラバーダックで世界の人々を1カ所に集めることができる求心点を探しているなかでソウル行きを決めた」と説明した。「政治的な意図や国境に関係なく、人々を癒して世界の緊張を解きほぐしていきたい」というのがラバーダックを誕生させた当時の作品意図だった。

ホフマン氏はラバーダックの他にも「地球村と楽しさを共に(Spreading joy around the world)」というプロジェクトの一環として、さまざまな動物を世界各地の公共場所に同時多発的に設置している。アヒル・ウサギ・カバなどを実物よりはるかに大きなサイズで作品化して公共場所に設置し、世界美術界の注目を浴びてきた。動物を主な作品素材にしている理由については「日常生活で見ることができるおもちゃと人形を超現実主義技法と解釈し、人々にちょっと変わった感じを与えたいため」といった。ホフマン氏は「多くの私の作品は野外公共場所に設置している」とし「もっと多くの人たちに日常の楽しさに気づいてもらいたい」と説明した。

20日に訪韓するホフマン氏は、ソウル市民と会ってラバーダックと彼の作品世界について話をする計画だ。



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