朝夕ずいぶん寒くなったが、ソウルには時ならぬ春風が吹いている。4日、第17回仁川(インチョン)アジア競技大会閉幕式に北朝鮮の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)・崔竜海(チェ・ヨンヘ)・金養建(キム・ヤンゴン)が訪問しながらだ。北朝鮮の実力者という3人の訪問によって南北対話再開の糸口が見つかり始めた雰囲気だ。こうした雰囲気が続いて緊張緩和・非核化・関係改善という韓半島(朝鮮半島)平和3セットが実現することを期待する。だが最も重要な事実は、韓半島問題はすでに南北問題をこえた国際的な事案だという点だ。韓国が韓国哨戒艦「天安」爆沈事件以降に発動した5・24措置を解除しようとしても容易にはいかないだろう。国民に対する説得はもちろん、北朝鮮の度重なる核・ミサイル挑発にともなう国連制裁とも絡んでいるからだ。拉致問題を解決するために北朝鮮に相当な代価も払う可能性のある日本は、対北朝鮮外交の主な変数だ。かつて血盟だった北朝鮮と今や愛憎の関係を維持して修交65周年を迎える今年、何の行事も行っていない中国も大きな要因だ。
東京の外交消息筋は今回の10・4仁川南北会談に対して「日本の韓半島専門家たちは、北朝鮮の対外政策の変化を意味するのではなく、ただ反応を推しはかろうとする程度として見る淡々とした雰囲気」と伝えた。だが日本の外交当局は緊張している。東京のある消息筋は今回の仁川会談について、日本は朝日拉致問題の再調査にひょっとして影響があるのではないかという懸念があると伝えた。日本は、これまで北朝鮮が韓国・米国・中国といずれも互いに恨みを抱きながら過ごしてきた間、国際社会で首を差し出すことができる唯一の対話パートナーとして拉致問題を有利に導いていけると見通していた。だが今回の仁川会談で雰囲気が反転し、日本側に不利になる恐れが生まれると憂慮するというものだ。
【コラム】南北対話、南北が主導してこそ好機生かせる(2)
東京の外交消息筋は今回の10・4仁川南北会談に対して「日本の韓半島専門家たちは、北朝鮮の対外政策の変化を意味するのではなく、ただ反応を推しはかろうとする程度として見る淡々とした雰囲気」と伝えた。だが日本の外交当局は緊張している。東京のある消息筋は今回の仁川会談について、日本は朝日拉致問題の再調査にひょっとして影響があるのではないかという懸念があると伝えた。日本は、これまで北朝鮮が韓国・米国・中国といずれも互いに恨みを抱きながら過ごしてきた間、国際社会で首を差し出すことができる唯一の対話パートナーとして拉致問題を有利に導いていけると見通していた。だが今回の仁川会談で雰囲気が反転し、日本側に不利になる恐れが生まれると憂慮するというものだ。
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