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元北朝鮮駐在英国大使「対北朝鮮政策、対話チャンネル開いて見守る時」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ジョン・エバラード(John Everard)元北朝鮮駐在英国大使は平壌(ピョンヤン)での経験を最近本にした。

あらかじめ知らせずに平壌(ピョンヤン)から南浦(ナムポ)まで自転車に乗って行き、北朝鮮官僚を慌てさせたという青い目の外国人。2006~2008年に北朝鮮駐在英国大使をつとめたジョン・エバラード(John Everard)氏は「国際社会が北朝鮮に援助・制裁などの多様な手段を使ったが、どれ1つとして成功していない」として「北朝鮮が安定を見出すまで待ちながら目を配るのが現在は最も良い政策」と話した。「北朝鮮が直ちに核を放棄する可能性がないのに非核化会談をしようというのは無意味だ」という話もした。著書『英国外交官、平壌で過ごした900日』の出版を機に訪韓した彼に会った。

--本の中で北朝鮮の暖房・給水が劣悪だといったが、あなたはどのように過ごしたのか。

「冷戦時期に東ドイツ大使館が自らのエネルギー供給システムを構築し、それを受け継いだドイツ大使館が北朝鮮駐在外交官たちのために必要なものを提供して不便なく暮らした。平壌にある英国・スウェーデンなどの大使館はドイツ大使館と同じ建物にある」


--南浦まで自転車に乗って行こうとしたのは何故か。

「ルールを破ったのではない。私が自動車に乗って行ったら大きな問題ではなかっただろう。サイクリングの服を着て南浦に行って野菜パンを買って食べたことが北朝鮮当局を驚かせた。文化的な限界をテストしてみたかった。韓国の人々は北朝鮮官僚が恐ろしいと考えているが、検問所で私を見つけた北朝鮮官僚は驚いてどうしていいか分からない様子だった」

--専門家らの各種の対北朝鮮政策がすべて失敗した点を指摘した。

「対話にしても制裁にしても全て失敗したのが事実だ。北朝鮮・中国関係の悪化と、それにともなう北朝鮮の新たな突破口の摸索が重要な転換点になると思われる。北朝鮮は結局、新しい友人を探すことに失敗するだろう。北朝鮮が、突破口がないことを悟った時に対話が進展するかもしれず、反対に国際社会に(武力で)抵抗する恐れもある。韓国は周辺国と歩調を合わせながら北朝鮮に『対話のチャンネルは開けている。準備ができたら連絡しなさい』というシグナルを送るのが現在では最上の政策だ」

--解放直後、ソ連の北朝鮮統治がもう少し持続していたら韓国戦争(朝鮮戦争)が起きなかったとの論理を展開した。

「北朝鮮があのようになった要因の1つは、脱植民地化の失敗と見ることができる。体系的な植民地政策を展開した英国と違い、ソ連は北朝鮮に軍隊だけを常駐させて大衆の中に入り込まなかった。ソ連が北朝鮮とのきずなを強固にしていたら、北朝鮮は東欧諸国のようになって今のように孤立しなかっただろう」

--韓国では経済的理由で統一を望まない人々もいる。

「理解できる。だからといって国の半分をあきらめるのか。ドイツでもお金の話をたくさんしたが統一後は肯定的な世論がはるかに高い。韓国と北朝鮮は1つの国だ」



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