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中国人観光客600万人時代、人数よりも収入増大目指す時だ=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「歓迎光臨」。最近ソウルの主要百貨店や明洞(ミョンドン)のようなショッピング街が中国人観光客を呼び込むための歓迎の言葉で赤く染まっている。アジア大会と10月1~7日の中国国慶節を控え中国人観光客の訪問が急増することが予想され、百貨店や免税店などが中国瀋陽のマンションや輸入スポーツカーなどを掲げ中国人観光客誘致の総力戦に突入したためだ。だが、中国人観光客がソウルとショッピングモールにばかり集まり、1人当たりが韓国で支出する金額は米国で支出する金額の半分にも達しないなど、地域や他の業種で感じる体感効果はわずかだとの指摘は多い。

20日にソウルの明洞で会った中国人観光客は、「韓国は近いのでよく来るが、言葉が通じずとても遠い国に感じる」と話した。「明洞や百貨店では中国語が通じるが、ソウルから少し離れると言葉がまったく通じない」という。日本やシンガポールなどと違い、地下鉄やバス路線などに中国語表示がなく、どこへ行けばいいのかまるで方向がわからないということだ。韓国を4回訪れたという別の中国人は、「地下鉄でカロスキルに行きたくても中国語の路線案内がまったくない。バスでも明洞に明洞駅、明洞入口など似た名前の停留場がとても多く30分以上迷った」と話した。また、明洞で会った20代の旅行客は、「Wi-Fiがまったくつかまらない。韓国はIT大国というのでインターネットがつながると信じていたが、すべてパスワードがかけられ、交通・宿泊・ショッピング情報を探せない」と口をそろえた。

中国人観光客は毎年増加する傾向だ。中国と近いという地理的利点が大きい。昨年の432万人に続き今年は600万人が訪れる見込みだ。このように増えた中国人観光客はすでに韓国の内需市場を支えるひとつの軸としての位置付けを確立しているのは事実だ。産業研究院のパク・ムンス研究委員は、「昨年432万人が訪問して発生した生産誘発効果だけで13兆3700億ウォンに上る。中国人観光客が増えショッピングや宿泊などで新たに創出された雇用も12万6000件に達する」と話した。特に上半期には中国人観光客がセウォル号沈没事故などで低迷した内需市場に活気を吹き込むのに大きな役割を果たした。韓国人が主に利用する大型マートや在来市場が足踏みやマイナス成長したのに対し、中国人観光客多い百貨店や済州(チェジュ)などが不況を避けられたのは中国人観光客の役割が大きかった。

中国人観光客600万人時代、人数よりも収入増大目指す時だ=韓国(2)

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