仁川（インチョン）アジア競技大会での韓国の初の金メダルは、２０日午前に始まる射撃女子１０メートルエアピストルで出てくる可能性が大きい。２０１２年ロンドンオリンピック２５メートルピストルの金メダリスト、キム・チャンミ（２２、ウリィ銀行）がチョン・ジヘ（２５、釜山市庁）、オ・ミンギョン（２８、ＩＢＫ企業銀行）と共に出場する。団体戦は本戦出場３人の点数を合算して順位を付け、本戦１～８位は決選を通じて個人戦のメダルをかける。キム・チャンミは２２日、主種目である２５メートルピストルでも金メダルを狙う。

キム・チャンミのニックネームは「４次元少女」だ。ロンドンオリンピック優勝直後には「代表チームの会食、私がおごります」という独特のトークを繰り広げた。仁川アジア大会前には「『銃をうまく撃つ男』チン・ジョンオ（３５、ＫＴ）さんがいるので、私は後をついて行く」と話していた。

キム・チャンミは気さくな見た目とは違って努力家だ。父キム・サンハク氏（４８）は「チャンミは幼いころから胃炎を病んで、よく胃もたれするが、逆立ちをしたり針を手に刺す治療をしたりしながら練習するような子だ」と伝えた。


キム・チャンミは高校１年の時に具体的な「人生７大プラン」を作ったが、このリスト（死ぬまでにしてみたいことを記したもの）の中ですでに４つを達成した。

わんぱく小僧のようだったキム・チャンミは小学校の時、合気道２段を取った後に警護員になると宣言した。射撃部がある中学校に進学したキム・チャンミはライフル射撃で１位になり「射撃で入賞する」という最初の目標を成し遂げ、高校時代に全国体育大会でピストル２冠王になって「体育大会金メダル」という２番目の目標を達成した。実業団チームに入団して３番目の目標も実現させ、２０歳にオリンピックで金メダルを取って４番目の目標も達成した。キム・チャンミは「望みどおりになって不思議だ」と話した。

キム・チャンミの５番目の目標は、故郷・仁川で開かれるアジア競技大会での金メダルだ。キム・チャンミが５番目のリストを達成するには世界選手権２５メートル金メダル決定戦で敗北した世界ランキング１位のチャン・ジンジン（中国）を越えなければならない。



＜アジア大会＞韓国初の金メダル期待される「４次元少女」（２）