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【中央時評】政界再編が必要だ=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
果たしてこんな政党など必要だろうか。傲慢で無能な政界に対する不満は昨日今日のことではないが、最近の政局状況を見ると、あまりにもひどいという思いを振り切ることはできない。セウォル号事件が起きた4月16日から今日までの何と5カ月間、韓国政治はセウォル号に縛られて一歩も先に進むことができなかった。セウォル号事件の真相を糾明しようというこれといって特別なこともない事案さえまともに解けないだけでなく、各政党がこれを政治的に利用しながら不必要な社会的対立だけを激化させた。もはやセウォル号イシューは事件の本質と関係なく、すでに船が山に上がったような格好になった。

テレビに政治家が出てくれば見るのも疎ましくてチャンネルを回してしまうという言葉に誰もが共感するほど、今や大多数の国民は政界に対して極度の食傷感を持つことになった。だが、こうした世論の批判的な流れにも関わらず、政界は依然としてあまりにも堂々としているという印象を与える。さらに党に対する支持率が大きく下落しても別に気にしていないようだ。「ヒトラーも維新も国民が作ったもの」という新政治民主連合の盧英敏(ノ・ヨンミン)議員の話は結局、世論が間違っていて国民が愚かだという意と変わらない。果たしてこんな考え方は盧議員だけのものだろうか。政界が国民多数の考えを無視し、さらに立ち向かうことさえするのは、私たちの代議制民主主義に何か問題が生じたことを意味するものだ。どこで、このような傲慢や独善が生じたのだろうか。

資本主義が市場での競争を前提とするならば、自由民主主義は選挙という政治的競争に基づく。企業が、値段が安く品質の良い商品を作らなければならないのは、それでこそ市場競争で生き残ることができるためだ。そして市場で競争力を持つためには何よりも消費者の好みにうまく合わせなければならず、そうでなければ市場から淘汰されるしかない。原則的に見れば、政治市場での競争論理もこれと変わらない。国民の要求をうまく受け入れて、これを政策的に実現できる政党がより大きな支持を得ることになり、権力に向けた競争で勝利することになるのだ。


しかし韓国政治の問題は、競争が事実上存在していないということだ。外形上セヌリ党と新政治連合という2つの代案が存在するように見えるが、地域に行けば一党支配が構築されているため競争はなくなる。特に地域主義の影響が強い場所であるほど、ある政党以外には選択の余地がない。競争がなければ市場は歪曲される。寡占の弊害が生じるのだ。世論がいくら批判的といっても政治家たちが堂々としていられる理由は、今、何をののしっても選挙になれば自分たち以外に選択する所はないだろうという自信のためだ。



【中央時評】政界再編が必要だ=韓国(2)

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