京畿道華城(キョンギド・ファソン)の東灘(トンタン)新都市に住むイさんは名節の時期が来ると900キロメートル近く走行する。今回の秋夕(チュソク)も同様だった。まず故郷である京畿道楊坪(ヤンピョン)まで往復180キロメートルを走った。秋夕当日の8日には自宅に戻り、小学校に通う2人の娘の荷物をまとめ妻の実家である全羅南道南原(チョンラナムド・ナムウォン)に出発した。イさんは「途中で買い物もし、旅行にも行ったら5日間の総移動距離は892キロメートルだった」と話した。
イさんは2009年式「アバンテ」に乗るが燃費は1リットル当たり14キロメートルを少し超える水準だ。今回の連休期間中に彼は燃料代として11万7000ウォンを支出した。イさんは10日午後に妻とともに計算機を叩いた。普段から関心があった輸入車と燃料代を確かめたのだ。フォルクスワーゲン「ゴルフ2.0」で同じ区間を移動した時の燃料代は軽油で8万8000ウォンとなった。3万ウォン近い差がある。イさんは「最近は燃料価格が安定的なのでましな方だが、ソウルに通勤すればアバンテも燃料代負担は少なくない。新しい車を買う時は燃費が優秀なドイツ車を考慮するだろう」と話した。
「そうでなくても輸入車に対する妙なあこがれの心理があり、優れた燃費は“刺激剤”になります。1000万~2000万ウォンを負担してでもどうせなら燃費の良い車を買おうと妻を説得することです。私のように考える人はかなりいるでしょう」。
イさんのような中産層消費者の心理は自動車市場にそのまま反映される。輸入車は金持ちの専有物という先入観が、燃費が話題になってからはがらりと変わった。30~40代の会社員の間でも高価なドイツ車が購入を積極的に考慮できるほど合理的な車というイメージが拡散している。
代表的な車種がBMW「520d」だ。520dはこの数年にわたり輸入車市場で不動の販売1位を記録する車種だ。今年上半期だけで3863台が売れた。仕様がやや異なる「520d xドライブ」まで加えると単一モデルで5711台が売れた。夏に入ってから販売が増え、7月には1カ月だけで1009台が売れた。
「520d」の人気の秘訣は高燃費ディーゼルエンジンにある。その一方でガソリンセダンに劣らない静かさを誇る。BMW「520d」は燃費が1リットル当たり16.9キロメートルだ。消費者は国内販売価格が6330万ウォンであるBMW「520d」を購入する際に現代自動車「ジェネシス」を思い起こす。「ジェネシス」で最もよく売れている仕様である「G330」は販売価格5030万ウォンで、1リットルのガソリンで8.8キロメートルを走る。
しかし単純に「燃費=経済性」という信頼で車両を選ぶと錯視現象に陥る。燃費が良いと噂になった輸入車の場合、ほとんどの車両価格が国産の同級車両をはるかに上回るためだ。実際にBMW「520d」の場合、韓国のドライバーが年平均1万4527キロメートルを走行し、1リットル当たりガソリン代1914ウォン、軽油1726ウォンと仮定すると、7.75年乗れば韓国車の「ジェネシス」との差がなくなる。もちろん排気量は「ジェネシス」が3342ccで「520d」の1968ccよりはるかに大きい。
中央日報は韓国自動車産業協会(KAMA)、韓国輸入自動車協会(KAIDA)から上半期最も多く売れた20モデルずつを集計した資料を基に燃費分析を進めた。同じモデルにさまざまな仕様がある場合にはその中で最もよく売れている仕様を調査した。
排気量当たり価格を基準としてcc当たり▽2万5000ウォン以上▽1万5000~2万5000ウォン▽1万5000ウォン未満の3グループに分けて分析した。cc当たり2万5000ウォン以上であるプレミアム輸入車グループでは断然BMWの「520d」が最高燃費を見せた。この車はcc当たり3万1729ウォンで、燃費は1リットル当たり16.9キロメートルに達した。その後をベンツ「E220 CDI」(cc当たり2万8931ウォン、燃費16.3キロメートル)、アウディ「A6 2.0TDI」(cc当たり2万3087ウォン、燃費13.1キロメートル)が続いた。
排気量当たり価格が1万5000ウォン~2万5000ウォンのグループには輸入中型セダンと現代自動車の「ジェネシス」、起亜自動車の「ソレント」が属した。大型輸入セダンの「E300」と「E300 4マティック」、アウディ「A6 3.0」もこのグループに入った。このグループでは車体が小さいBMWの「320d」「118dアーバン」の燃費が良かった。それぞれ18.5キロメートルと18.7キロメートルの燃費を見せた。
フォルクスワーゲン2.0エンジン車両のうちでは「ゴルフ」が16.7キロメートルで最も燃費が良く、その後を「ジェッタ」(16キロメートル)、「パサート」(14.6キロメートル)、「ティグアン」(13.8キロメートル)が続いた。
輸入車と燃費競争…韓国車、突破口を見つけるべき(2)
イさんは2009年式「アバンテ」に乗るが燃費は1リットル当たり14キロメートルを少し超える水準だ。今回の連休期間中に彼は燃料代として11万7000ウォンを支出した。イさんは10日午後に妻とともに計算機を叩いた。普段から関心があった輸入車と燃料代を確かめたのだ。フォルクスワーゲン「ゴルフ2.0」で同じ区間を移動した時の燃料代は軽油で8万8000ウォンとなった。3万ウォン近い差がある。イさんは「最近は燃料価格が安定的なのでましな方だが、ソウルに通勤すればアバンテも燃料代負担は少なくない。新しい車を買う時は燃費が優秀なドイツ車を考慮するだろう」と話した。
「そうでなくても輸入車に対する妙なあこがれの心理があり、優れた燃費は“刺激剤”になります。1000万~2000万ウォンを負担してでもどうせなら燃費の良い車を買おうと妻を説得することです。私のように考える人はかなりいるでしょう」。
イさんのような中産層消費者の心理は自動車市場にそのまま反映される。輸入車は金持ちの専有物という先入観が、燃費が話題になってからはがらりと変わった。30~40代の会社員の間でも高価なドイツ車が購入を積極的に考慮できるほど合理的な車というイメージが拡散している。
代表的な車種がBMW「520d」だ。520dはこの数年にわたり輸入車市場で不動の販売1位を記録する車種だ。今年上半期だけで3863台が売れた。仕様がやや異なる「520d xドライブ」まで加えると単一モデルで5711台が売れた。夏に入ってから販売が増え、7月には1カ月だけで1009台が売れた。
「520d」の人気の秘訣は高燃費ディーゼルエンジンにある。その一方でガソリンセダンに劣らない静かさを誇る。BMW「520d」は燃費が1リットル当たり16.9キロメートルだ。消費者は国内販売価格が6330万ウォンであるBMW「520d」を購入する際に現代自動車「ジェネシス」を思い起こす。「ジェネシス」で最もよく売れている仕様である「G330」は販売価格5030万ウォンで、1リットルのガソリンで8.8キロメートルを走る。
しかし単純に「燃費=経済性」という信頼で車両を選ぶと錯視現象に陥る。燃費が良いと噂になった輸入車の場合、ほとんどの車両価格が国産の同級車両をはるかに上回るためだ。実際にBMW「520d」の場合、韓国のドライバーが年平均1万4527キロメートルを走行し、1リットル当たりガソリン代1914ウォン、軽油1726ウォンと仮定すると、7.75年乗れば韓国車の「ジェネシス」との差がなくなる。もちろん排気量は「ジェネシス」が3342ccで「520d」の1968ccよりはるかに大きい。
中央日報は韓国自動車産業協会(KAMA)、韓国輸入自動車協会(KAIDA)から上半期最も多く売れた20モデルずつを集計した資料を基に燃費分析を進めた。同じモデルにさまざまな仕様がある場合にはその中で最もよく売れている仕様を調査した。
排気量当たり価格を基準としてcc当たり▽2万5000ウォン以上▽1万5000~2万5000ウォン▽1万5000ウォン未満の3グループに分けて分析した。cc当たり2万5000ウォン以上であるプレミアム輸入車グループでは断然BMWの「520d」が最高燃費を見せた。この車はcc当たり3万1729ウォンで、燃費は1リットル当たり16.9キロメートルに達した。その後をベンツ「E220 CDI」(cc当たり2万8931ウォン、燃費16.3キロメートル)、アウディ「A6 2.0TDI」(cc当たり2万3087ウォン、燃費13.1キロメートル)が続いた。
排気量当たり価格が1万5000ウォン~2万5000ウォンのグループには輸入中型セダンと現代自動車の「ジェネシス」、起亜自動車の「ソレント」が属した。大型輸入セダンの「E300」と「E300 4マティック」、アウディ「A6 3.0」もこのグループに入った。このグループでは車体が小さいBMWの「320d」「118dアーバン」の燃費が良かった。それぞれ18.5キロメートルと18.7キロメートルの燃費を見せた。
フォルクスワーゲン2.0エンジン車両のうちでは「ゴルフ」が16.7キロメートルで最も燃費が良く、その後を「ジェッタ」(16キロメートル)、「パサート」(14.6キロメートル)、「ティグアン」(13.8キロメートル)が続いた。
輸入車と燃費競争…韓国車、突破口を見つけるべき(2)
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