「この問題は金淇春(キム・ギチュン)室長に責任がある。本当にもどかしい」。金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表が旅客船セウォル号沈没事故当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領の行跡疑惑について、金淇春青瓦台(チョンワデ、大統領府)秘書室長に直撃弾を飛ばした。
金代表は4日朝、1時間行われた中央SUNDAYのインタビューで、「国会に出席した金室長が惨事当日の朴大統領の動きを分単位で明らかにしていれば問題はなかった」とし「金室長が国会に十回でも出てきて国民が納得するよう説明するべきだ」と述べた。続いて「大統領の権力を分散するための改憲議論を来年初めに始めなければいけない」とし「次期大統領は新しい憲法で選ぶ方向に進むべき」と提案した。
長期漂流中のセウォル号特別法に関し、金代表は新政治民主連合が非常対策委員長を別に選べば、その人と代表間の協議ができると明らかにした。
宋光浩(ソン・グァンホ)セヌリ党議員の逮捕同意案否決については、「逮捕同意案が72時間以内に議決されなければ同意と見なされるように国会法を改正する」と述べた。先週の次期大統領選候補選好度調査(リアルメーター)で1位(17.6%)となった金代表は、大統領選挙挑戦の可能性については「論じる時ではない」と答えた。
◆「逮捕同意案否決への批判を甘受」
--宋光浩セヌリ党議員逮捕同意案を否決したことで、波紋が広がっている。
「国民的な批判を甘受する。代表として不逮捕特権を手放すと約束したが、破ることになった。ところが問題は、この特権が憲法上の権限であるうえ、議員らが逮捕同意対象である同僚議員の話を聞いて『本当にくやしい』『私も拘束されるかもしれない』と考えることだ。それでこういうことが生じた。(党代表でも)防ぐことはできない。結局、改憲しなければいけないが、現実的に難しいのではないだろうか。それで国会法を改正しようと思う。『逮捕同意案が国会で24時間以降72時間以内に議決するものの、この期間内に議決されなければ逮捕に同意したものと見なす』という内容だ。李完九(イ・ワング)院内代表に『この案ですぐに野党と交渉してほしい。年末までいく必要はない』と話した。野党も合意しないわけにはいかないだろう」
--新政治連合はそれよりもセウォル号特別法処理に大きな関心があるようだ。
「交渉では与党がさらに譲歩するべきだというのが普段の私の主張だった。ところで特別法は我々(セヌリ党)が崖っぷちまで譲歩した。与党の特検推薦委員2人を野党と遺族の決裁の下で任命することにしたではないのか。さらに譲歩すれば崖から落ちる」
--代表が出てきて解決すべきだという声が多い。
「もどかしい。セヌリ党は徹底的に2トップ体制であり、特別法は院内代表の固有の業務だ。与野党の院内代表同士が合意しなければ、代表間の水面下の対話ルートが必要だ。ところが新政治連合には代表がいない。朴映宣(パク・ヨンソン)国民革新共感委員長は李完九院内代表のパートナーだ。だから私が出ることができないということだ」
--新政治連合は朴委員長には院内代表だけを任せ、非常対策委員長を別に選ぼうという動きがあるのでは。
「そうなると(私が)出ていくことができる。原則を守りながら運営の術を生かす方法を見いだせるかもしれない」
--野党はセウォル号事故が発生した4月16日の朴槿恵大統領の「疑問の7時間」をずっと取り上げている。
「そのようなデマが広まったのは、国会できちんと答弁できなかった金淇春青瓦台秘書室長に責任がある。『朴大統領が事故当日、分単位でこのように動いた』と明らかにすればよかったが、そうではなかったため、問題が膨らんだのではないだろうか。この十数年間、国にこうした大きなショックがあっただろうか。大統領秘書室長が十回でも国会に出てきて国民が納得するよう説明するべきだった。ところが(金室長側が)『国会に長時間出てすべて答えたのにまた呼び出すのか』という態度を見せると、国民は怒りを抱くしかない。私は今日、初めて公開的にこの話をする。金室長側は『(野党が)交渉の用途で私を(国会に)呼ぶ』と反発しているが、これは(金室長が)国民に何かを隠そうとしているという誤解のきっかけになるだけだ。本当にもどかしい人たちだ」
--朴大統領や金室長とは連絡しているのか。
「大統領とは頻繁ではないが、金室長は私が必要ならいつでも会えるように(なっている)」
--再・補欠選の時に約束した党改革はどうなるのか。
「秋夕(チュソク、中秋)が過ぎればすぐに革新委員会が発足する。再・補欠選期間に稼働した『セヌリ党を変える革新委員会』が要求した公認人事検証制など革新案をすべて受け入れ、そのメンバーを革新委に参加させる考えだ。しかし重要なのは行動だ。新韓国党・ハンナラ党時代から革新委員会を5、6回ほど設置したが、代表が代わればすべて覆った。私から行動で革新を実現する。まず昼の酒や爆弾酒のような過度な飲酒文化をなくし、選管委から受けた国家補助金で決済される法人カードの使用内訳をすべて公開する。ホテルで一食10万ウォン(約1万円)以上も使った朝食・昼食・夕食会も一般食堂に変える」
◆「公認を操作できないよう完全国民選挙を導入」
--政治家はいつもホテルの密室で会う。
「隠密な対話で腐敗が出てくる。先日、党常任顧問を昼食に招いた。これまでこういう席は63ビルの高級中華料理店で行われた。顧問36人に党役員を含む約50人が一食を食べるのに1000万-1200万ウォンかかった。今回、国会前の一般韓定食店でしたところ200万ウォンで済んだ。趣旨を説明したところ、みんなが評価し、酒を一杯も飲まなかった。以前なら必ず高級ワインが出てくる。ケチという声を聞かないためにとにかくワインを開ける。しかし乾杯用に一杯注ぎ、残りは捨てることになる。これはすべて国民の血税だ。私がこういうことをできないようにすると『ケチ』という声が出た。今後も代表として有名なケチという噂が続くことを望む」
--それよりも重要な改革は公認の改革ではないのか。
「そうだ。政界の悩みの90%が誤った公認から出てくる。それで私は公認権を行使しない考えであり、他の人が(党)権力を握っても(公認で)いたずらをしないようにする。米国式の完全国民選挙(オープンプライマリ)を導入する。逆選択を防ぐため野党と同じ日に党内選挙を行うよう法制化する。野党も大賛成するだろう。朴映宣委員長が『すべてのことを国民の選択に任せよう』と述べたではないか。現役議員が有利になるという反論があるが、論理に合わない。過去の選挙を見ると、いつも50%以上入れ替えたが、政治はむしろ退歩した」(中央SUNDAY第391号)
「セウォル号事故当日の大統領行跡疑惑、青瓦台秘書室長のせい」
金代表は4日朝、1時間行われた中央SUNDAYのインタビューで、「国会に出席した金室長が惨事当日の朴大統領の動きを分単位で明らかにしていれば問題はなかった」とし「金室長が国会に十回でも出てきて国民が納得するよう説明するべきだ」と述べた。続いて「大統領の権力を分散するための改憲議論を来年初めに始めなければいけない」とし「次期大統領は新しい憲法で選ぶ方向に進むべき」と提案した。
長期漂流中のセウォル号特別法に関し、金代表は新政治民主連合が非常対策委員長を別に選べば、その人と代表間の協議ができると明らかにした。
宋光浩(ソン・グァンホ)セヌリ党議員の逮捕同意案否決については、「逮捕同意案が72時間以内に議決されなければ同意と見なされるように国会法を改正する」と述べた。先週の次期大統領選候補選好度調査(リアルメーター)で1位(17.6%)となった金代表は、大統領選挙挑戦の可能性については「論じる時ではない」と答えた。
◆「逮捕同意案否決への批判を甘受」
--宋光浩セヌリ党議員逮捕同意案を否決したことで、波紋が広がっている。
「国民的な批判を甘受する。代表として不逮捕特権を手放すと約束したが、破ることになった。ところが問題は、この特権が憲法上の権限であるうえ、議員らが逮捕同意対象である同僚議員の話を聞いて『本当にくやしい』『私も拘束されるかもしれない』と考えることだ。それでこういうことが生じた。(党代表でも)防ぐことはできない。結局、改憲しなければいけないが、現実的に難しいのではないだろうか。それで国会法を改正しようと思う。『逮捕同意案が国会で24時間以降72時間以内に議決するものの、この期間内に議決されなければ逮捕に同意したものと見なす』という内容だ。李完九(イ・ワング)院内代表に『この案ですぐに野党と交渉してほしい。年末までいく必要はない』と話した。野党も合意しないわけにはいかないだろう」
--新政治連合はそれよりもセウォル号特別法処理に大きな関心があるようだ。
「交渉では与党がさらに譲歩するべきだというのが普段の私の主張だった。ところで特別法は我々(セヌリ党)が崖っぷちまで譲歩した。与党の特検推薦委員2人を野党と遺族の決裁の下で任命することにしたではないのか。さらに譲歩すれば崖から落ちる」
--代表が出てきて解決すべきだという声が多い。
「もどかしい。セヌリ党は徹底的に2トップ体制であり、特別法は院内代表の固有の業務だ。与野党の院内代表同士が合意しなければ、代表間の水面下の対話ルートが必要だ。ところが新政治連合には代表がいない。朴映宣(パク・ヨンソン)国民革新共感委員長は李完九院内代表のパートナーだ。だから私が出ることができないということだ」
--新政治連合は朴委員長には院内代表だけを任せ、非常対策委員長を別に選ぼうという動きがあるのでは。
「そうなると(私が)出ていくことができる。原則を守りながら運営の術を生かす方法を見いだせるかもしれない」
--野党はセウォル号事故が発生した4月16日の朴槿恵大統領の「疑問の7時間」をずっと取り上げている。
「そのようなデマが広まったのは、国会できちんと答弁できなかった金淇春青瓦台秘書室長に責任がある。『朴大統領が事故当日、分単位でこのように動いた』と明らかにすればよかったが、そうではなかったため、問題が膨らんだのではないだろうか。この十数年間、国にこうした大きなショックがあっただろうか。大統領秘書室長が十回でも国会に出てきて国民が納得するよう説明するべきだった。ところが(金室長側が)『国会に長時間出てすべて答えたのにまた呼び出すのか』という態度を見せると、国民は怒りを抱くしかない。私は今日、初めて公開的にこの話をする。金室長側は『(野党が)交渉の用途で私を(国会に)呼ぶ』と反発しているが、これは(金室長が)国民に何かを隠そうとしているという誤解のきっかけになるだけだ。本当にもどかしい人たちだ」
--朴大統領や金室長とは連絡しているのか。
「大統領とは頻繁ではないが、金室長は私が必要ならいつでも会えるように(なっている)」
--再・補欠選の時に約束した党改革はどうなるのか。
「秋夕(チュソク、中秋)が過ぎればすぐに革新委員会が発足する。再・補欠選期間に稼働した『セヌリ党を変える革新委員会』が要求した公認人事検証制など革新案をすべて受け入れ、そのメンバーを革新委に参加させる考えだ。しかし重要なのは行動だ。新韓国党・ハンナラ党時代から革新委員会を5、6回ほど設置したが、代表が代わればすべて覆った。私から行動で革新を実現する。まず昼の酒や爆弾酒のような過度な飲酒文化をなくし、選管委から受けた国家補助金で決済される法人カードの使用内訳をすべて公開する。ホテルで一食10万ウォン(約1万円)以上も使った朝食・昼食・夕食会も一般食堂に変える」
◆「公認を操作できないよう完全国民選挙を導入」
--政治家はいつもホテルの密室で会う。
「隠密な対話で腐敗が出てくる。先日、党常任顧問を昼食に招いた。これまでこういう席は63ビルの高級中華料理店で行われた。顧問36人に党役員を含む約50人が一食を食べるのに1000万-1200万ウォンかかった。今回、国会前の一般韓定食店でしたところ200万ウォンで済んだ。趣旨を説明したところ、みんなが評価し、酒を一杯も飲まなかった。以前なら必ず高級ワインが出てくる。ケチという声を聞かないためにとにかくワインを開ける。しかし乾杯用に一杯注ぎ、残りは捨てることになる。これはすべて国民の血税だ。私がこういうことをできないようにすると『ケチ』という声が出た。今後も代表として有名なケチという噂が続くことを望む」
--それよりも重要な改革は公認の改革ではないのか。
「そうだ。政界の悩みの90%が誤った公認から出てくる。それで私は公認権を行使しない考えであり、他の人が(党)権力を握っても(公認で)いたずらをしないようにする。米国式の完全国民選挙(オープンプライマリ)を導入する。逆選択を防ぐため野党と同じ日に党内選挙を行うよう法制化する。野党も大賛成するだろう。朴映宣委員長が『すべてのことを国民の選択に任せよう』と述べたではないか。現役議員が有利になるという反論があるが、論理に合わない。過去の選挙を見ると、いつも50%以上入れ替えたが、政治はむしろ退歩した」(中央SUNDAY第391号)
「セウォル号事故当日の大統領行跡疑惑、青瓦台秘書室長のせい」
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