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【中央時評】韓国型共有価値を創造(CSV)する時(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
企業の利潤と株主利益の最大化ばかりに目を向けていた株主資本主義が挑戦を受けている。2008年の世界金融危機以来、多くの国が所得の両極化、低成長と高失業率を体験しているためだ。ダボス会議(世界経済フォーラム)でも勝者独占の新自由主義経済運営に対する批判と反省があった。韓国も例外ではなく、相対的貧困感、福祉死角地帯、疎外階層、労使葛藤が深刻化しており、セウォル号沈没以降の社会構成員間の不信と反目の溝が深まっている。企業に対する信頼度が低下し、さらに反企業的情緒まで漂っている。今は国民と社会に愛されることは企業生存の必須要件になる時代になってきている。

最近の低成長と社会的葛藤を癒して持続可能な成長をするため、共有価値創造(Creating Shared Value、CSV)が新たな経営パラダイムとして登場している。ハーバード経営大学のマイケル・ポーター教授と米国の共生研究財団のマーク・クレーマー代表がCSVを概念化した。韓国でも学者と企業家がCSV研究会を結成して活動を始めた。CSVの観点から見ると、まずグローバル時代に大・中小企業が相互補完的協力をネットワーク化すれば共存の道が開かれるという点に注目しなければならない。さらに企業が追求する利益活動を社会が追求する目標に照準を当てて社会問題を解決しつつ、収益性ビジネスモデルも求めることができるというものだ。韓国内でも一部企業は今、CSV経営理念を導入している。今切実に必要な韓国経済の再跳躍と社会的統合のために韓国型CSV経営戦略を積極的に実践する時だ。

国連は会員国の社会発展のために企業の社会的責任(CSR)を強調している。企業はこれまで社会の声援によって成長したため、これからは社会に利益の一部を返さなければならないという論理だ。だが、企業はまだCSR活動を企業の費用として見ている。しかしCSVはCSRより一歩進んだ概念で、企業の核心的力量で社会問題も解決して収益創出の機会を求めるということだ。韓国型CSVはどのように達成されるだろうか。まず内部構成員間の企業目標に対する合意、大企業と中小企業との共生協力、そして企業・社会との共生を通した3次元の共有価値創造としてアプローチできるだろう。今、韓国経済が直面している最優先の課題は雇用の増加だ。韓国経済において雇用の88%は中小企業が提供している。大企業が中小企業と共にCSV活動に積極的に参加しなければならない理由がここにある。

【中央時評】韓国型共有価値を創造(CSV)する時(2)

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