来年５月、光化門（クァンファムン）世宗（セジョン）大路交差点に６つ星級ホテルがドアを開ける。ミレアセット資産運用が作って世界的なホテルチェーン、フォーシーズンズが運営する「フォーシーズンズ・ソウル」だ。地上２５階、３１７室の客室で構成された超一流ホテルが既存の５つ星級ホテルが密集している明洞（ミョンドン）・乙支路（ウルチロ）一帯や江南（カンナム）地域でなくオフィス街にオープンするのは初めてだ。今月２５日、来年５月にオープンを控えた工事現場を訪れたフォーシーズンズのウィリアム・マッカイアジア・太平洋副社長に会った。

Ｑ．なぜソウルに進出したか。

「顧客がいる所にホテルを設立するという原則に従った。韓国を訪れる外国人の数字が昨年１２００万人を越えた。８年前（６０２万人）の２倍だ。各種国際会議が開かれる中心地としての役割が大きくなり、観光地としての魅力も大きくなって市場が熟したと見た。また、韓国人が世界中のフォーシーズンズに宿泊する日が毎年６０００泊に達する。韓国国内の顧客の需要も充分だと判断した。」


Ｑ．光化門は一流ホテルよりはビジネスホテルの方が合う地域だ。

「ビジネス顧客と観光客を区分するのは大きな意味がない。出張目的で宿泊した顧客が良い記憶を持てば観光に来た時に再びフォーシーズンズを訪れることになる。また、フォーシーズンズの外国人顧客はもちろん韓国人のアクセシビリティも考慮した。最近都心の中で最高級サービスを受けて休養することを求める韓国人顧客が増加しているため、この流れにも合っていると考えた。」

ウィリアム・マッカイ副社長はフォーシーズンズ香港を建てる時も同様の質問をたくさん受けたと話した。しかしマッカイ副社長は「ビジネス中心地であった立地にフォーシーズンズとＩＦＣモールが入ってショッピングと観光の中心区に変わった」とし、「フォーシーズンズ・ソウルも同じ道を辿るだろう」と話した。

Ｑ．主な顧客は誰か。内・外国人宿泊客の比率は。

「５０対５０が目標だ。５０年間ホテルを運営して学んだ教訓の１つが『国内顧客を優先視してこそ成功する』という点だ。韓国人に認められてこそ外国人が韓国を訪れた時に私たちのホテルを自然に推薦するのではないか。国内の需要がしっかりしてこそ安定的に運営できるという点も忘れてはいけない。」

Ｑ．宿泊費や利用料がお手軽ではなさそうだ。市場性があるだろうか。

「韓国人は自身をアピールするために高級時計を買い、家を買う段階を越えて『経験を買う』段階にきている。一流ホテルがあたえる経験に対して喜んで代価を払う意向があると判断した。スターウッド・グループや世界的なホテル企業がソウルに進出するのも同じ理由だろう。」