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【コラム】韓国輸出中小企業、ウォン高進行に備える時だ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今年のウォン・ドル相場は1ドル=1050.3ウォンから始まり、7月に1008.9ウォンまでウォン高が進んだ。当時多くのメディアでドル相場が近く3けた台に入る可能性が大きいという懸念含みの記事を相次いで出した。7月以降の米国の景気回復に対する肯定的評価によりドルが強気を見せた中で韓国の基準金利引き下げがありウォンはやや下落した。だが、ドル相場が3けた台に進入する可能性は依然として残っている。経常収支黒字が続いており、外国人投資資金の流入が続いているためだ。

ところが最近のウォン高は韓国経済が良くなったからというよりは、米国や日本など先進国の量的緩和政策により世界の金融市場で流動性が大きく増加したためだ。1997年の通貨危機以降でドル相場が3けた台にとどまった期間は2006年1月から2008年4月までの約28カ月間だった。この期間と最近の経済状況を比較してみるとその違いは明確だ。2006年と2007年の平均経済成長率は5.4%、消費増加率は4.9%、輸出増加率は12.4%を記録した。これに対し今年上半期の経済成長率は前年同期比3.7%、消費増加率は2.0%、輸出増加率は4.1%だ。経常収支黒字が続いているが輸出増加よりは内需不振による輸入減少のためという評価が多い。

もうひとつ懸念すべき点は為替相場が変化するスピードだ。最近のウォン高ドル安は3カ月半ほど続いたが、この期間にドルは6%以上下落した。最近は変化のスピードがやや緩やかになっているが、再びウォン高が急速に進めば経済主体がこれに対処するのはとても大変だろう。


ウォン高が続くと韓国経済にどのような影響を及ぼすだろうか。事実為替相場の変動は各経済主体により、そして経済状況により肯定的な影響が大きい場合もあり否定的な影響が大きい場合もある。国全体で見ればウォン高は輸出減少、経済成長率下落につながりかねない。消費者の立場では輸入物価下落と実質購買力上昇につながり肯定的だ。輸出企業には価格競争力が下落して利益が減少するので否定的だが、輸入企業には肯定的だ。



【コラム】韓国輸出中小企業、ウォン高進行に備える時だ(2)

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