ところが最近のウォン高は韓国経済が良くなったからというよりは、米国や日本など先進国の量的緩和政策により世界の金融市場で流動性が大きく増加したためだ。1997年の通貨危機以降でドル相場が3けた台にとどまった期間は2006年1月から2008年4月までの約28カ月間だった。この期間と最近の経済状況を比較してみるとその違いは明確だ。2006年と2007年の平均経済成長率は5.4%、消費増加率は4.9%、輸出増加率は12.4%を記録した。これに対し今年上半期の経済成長率は前年同期比3.7%、消費増加率は2.0%、輸出増加率は4.1%だ。経常収支黒字が続いているが輸出増加よりは内需不振による輸入減少のためという評価が多い。
もうひとつ懸念すべき点は為替相場が変化するスピードだ。最近のウォン高ドル安は3カ月半ほど続いたが、この期間にドルは6%以上下落した。最近は変化のスピードがやや緩やかになっているが、再びウォン高が急速に進めば経済主体がこれに対処するのはとても大変だろう。
【コラム】韓国輸出中小企業、ウォン高進行に備える時だ(2)
もうひとつ懸念すべき点は為替相場が変化するスピードだ。最近のウォン高ドル安は3カ月半ほど続いたが、この期間にドルは6%以上下落した。最近は変化のスピードがやや緩やかになっているが、再びウォン高が急速に進めば経済主体がこれに対処するのはとても大変だろう。
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