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アジア、電気で結びつく…韓日海底電力網の構築へ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国電力(韓電)が韓日海底電力網の構築を推進し始めたのは長短期の布石だ。韓国国内の中長期電力需給は安定に向かっている。特に今年は真夏の気温が高くないため残る電力が増えた。今後もこうした状況がよく発生するだろうというのに韓電の悩みがある。さらに国内では電力料金が当局の規制を受け、利益を出すのが容易でない。そこで視線を向けたのが日本市場だ。日本は2011年3月の福島原発事故以降、慢性的な電力不足状態にある。火力発電に必要なエネルギーの輸入で、毎年、貿易収支赤字が雪だるま式で増えている。韓日海底電力網が構築されれば、国内で使用して余る電力を日本に売る道が開かれる。韓電としては新しい成長動力を確保するわけだ。

長期的には韓国系日本人企業家の孫正義ソフトバンク会長が構想している「アジアスーパーグリッド」にもつながる。過去、日本は自国内の電力市場の寡占体制に固執した。さらにロシアとの政治的な緊張関係のため、ロシアを含む北東アジア国家とのエネルギー協力にも否定的な姿勢を見せた。しかし福島原発事故以降、韓国をはじめとする周辺国とのエネルギー協力を強化している。原発を増やすことができなければ、外部からエネルギー供給を受けるしかないからだ。

これに着眼したのが孫会長の構想だ。孫会長は2012年5月、「グローバルグリーン成長サミット」で、モンゴルの大規模な新・再生可能エネルギー団地と周辺アジア国家をつなぐスーパーグリッドを提案した。モンゴルの広大な砂漠地帯に風力や太陽光など新・再生可能エネルギー団地を造成し、生産された電力を共有しようという概念だ。孫会長は「モンゴルの風力エネルギーだけでも韓国のエネルギー需要の23倍、太陽熱エネルギーだけでも13倍を提供できる」と述べた。


スーパーグリッドという言葉は1960年代、米国のジョン・F・ケネディ大統領が米北西部の水力発電による電力を南側のカリフォルニア州に供給するプロジェクトで初めて使われた。「グリッド」は電力網を意味するが、州の境界を越える大規模の電力網という意味だ。最近は2つ以上の国を連結する電力網を意味する概念に発展した。スマートグリッドが国家レベルを越え、大陸レベルの電力網に発展したのだ。北欧スーパーグリッド(Nordic-EU Super Grid)、南欧-マグリブスーパーグリッド(Sud EU-Maghreb Super Grid)、南部アフリカスーパーグリッドなどが代表的な例だ。



アジア、電気で結びつく…韓日海底電力網の構築へ(2)

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