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「韓日緊張関係はアジアに毒、米国が仲裁すべき」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ヘリテージ財団のジム・デミント理事長は「韓日両国と良い関係を維持しようとする米国の姿勢が、韓国を中国側にさらに近づかせている」と懸念を表した。(中央フォト)

ヘリテージ財団のジム・デミント理事長(63)は「中国ではなく韓国が韓中関係の発展を主導することを望む」と述べた。「韓国は米国であれ中国であれ、どの国にも押し流されてはいけない」と話しながら、このように語った。

5日、ヘリテージ財団で朴振(パク・ジン)元国会外交通商統一委員長と行ったインタビューで、デミント理事長は「米国は同盟国が中国と前向きな関係を結ぶのを防ごうとしないが、同盟国が米国は日本を好むと考えて中国に近づく形は望まない」と明らかにした。続いて「中国は攻撃的な国にも、経済通商パートナーにもなる可能性があるが、牽制勢力がなければ中国がアジアを主導し、地域の安定を脅かす可能性がある」という見方を示した。韓日関係については、「韓国と日本の緊張関係がアジアの領域内の関係を阻害する毒となっている」とし「米国が仲裁の役割をしなければいけない」と強調した。

ヘリテージ財団は米国保守陣営を代弁する代表的なシンクタンク。デミント理事長は共和党の再選上院議員出身で、米国の代表的な「草の根保守」であるティーパーティーを主導した。したがってデミント理事長の立場は、韓日中関係を眺める米国保守の内心が反映されていると解釈される。


以下は一問一答。

--オバマ大統領の外交政策リーダーシップをどう評価するか。

「私が共和党出身ということでする話ではなく、最近アジアに行ってみると、米国が柔弱だという認識のために不安感が深まり、心配だ。それで中国とロシアの(挑発的な)動きも出てくる。オバマ大統領は不透明な立場を見せ、過去に米国が見せたリーダーシップを発揮していない。米国を公開的に批判する国の人々も個人的に会えば、米国が国際的なパワーを持って意思疎通をすることが重要だと話す」

--韓国と日本は歴史認識と領土問題で緊張関係が続いているが。

「国会議員の認識もそうであり、数年前の韓米自由貿易協定(FTA)締結でも見られたように、韓米関係は非常に強く、非常に良好だ。ところが今年、アジア民主国家を訪問した時に聞いてみると、韓日間の間隙を懸念していた。米国は韓日両国と良い関係を維持しようとしているが、それが日本に怒る韓国を刺激し、中国側にさらに接近させる点が心配だ。中国は間違いなく米国と他の国々の関係を遠ざけようとするだろう。誰かが動いて日本と韓国の和解を引き出さなければいけない。米国は韓日関係のために韓米関係が悪化することを望まない」

デミント理事長はこの部分で台湾の例を挙げた。

「我々は中国と関係を改善することを望み、韓国とも、台湾とも同じだ。しかし、これは自由な方式でなければいけない。例えば中国の圧力のために他の国々が台湾と貿易をしようとせず、台湾が両岸貿易を拡大する方向に経済を動かすように強要されない形だ。韓国が自発的ではなく強く押し流される形になれば、似たことが韓国にも生じるおそれがある」



「韓日緊張関係はアジアに毒、米国が仲裁すべき」(2)

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