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中国スマートフォン、自国で部品80%調達して急成長(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
世界スマートフォン市場が揺れ動いている。サムスン電子-アップルの2強構図に中国企業が激しく挑戦している様相だ。市場調査機関カナリスは最近、「この2四半期間、中国市場でサムスン電子が現地企業の小米(シャオミ)に1位を奪われた」と明らかにした。発表によると、小米のシェアは約13.8%(1499万1570台販売)。サムスン電子のシェアは12.2%(1322万8430台)で2番目だった。3-5位はレノボ(シェア12.0%)などの中国企業だった。 

小米は最近、自社の最新スマートフォン「Mi4」を発売し、台湾の電子製品生産専門会社フォックスコンの金属加工工程を説明するのに長い時間を使った。アップルのiPhone5Sのようにステンレス外観を持つMi4も、iPhone5Sと似た工程を経て生産されるという点を強調したのだ。小米はこれにとどまらず、自社に部品を供給する協力会社の名簿も公開した。サムスン電子はもちろん、ソニー、フィリップス、クアルコムのようなグローバル企業の名簿もあるが、ほとんどが中国の部品会社だ。

◆膨大な内需市場が成長の原動力


小米のほか、レノボや華為など他の中国スマートフォン製造企業が使う部品の大半も中国産だ。中国企業は「中国産部品の品質はサムスン電子やアップルに劣らない」と強調する。産業研究院は最近、報告書「中国スマートフォン産業のグローバル飛躍展望と示唆点」で、「比較的安定していると評価される中国内の部品調達体系は、中国スマートフォン産業の発展にプラスに作用する」と分析した。中国は世界最大のスマートフォン生産地であり、関連部品の第1次供給地で、主要部品の内在化比率が高いほうだ。市場調査機関ガートナーも年初、華為など主な中国スマートフォン企業の部品調達競争力は先進国の企業に比べても遜色がないと分析した。国内電子会社の関係者は「中国現地で生産されるスマートフォン部品のうち、チップやOLEDなど核心部品を除いて、国内企業の部品競争力と大差はない」と話した。国内業界が分析した結果、中低価格フォンの場合、中国内で部品の80%程度を調達できることが分かった。これはサムスンスマートフォンの部品の独自調達率と似たレベルだ。産業研究院は「中国のスマートフォン用部品は品質面で少し落ちるが、4-5カ月あればほとんどあらゆる分野で開発が可能なほど研究開発(R&D)速度が速い」と説明した。

小米の共同創業者の一人のリンビン氏は6月に中国上海で開催された「モバイルアジアエキスポ2014」に出席し、「最高のユーザー・エクスペリエンス(使用者経験)のために最高の性能を持つハードウェアを作ろうと意識的に努力している」と述べた。「良い部品を使用するが価格は安い」というのが、小米をはじめとする中国スマートフォン企業の核心競争力だ。サムスン電子のギャラクシーS5は中国市場で600ドル以上で販売されている。一方、小米のMi4は約320ドル(16GB基準)で売られている。

良い部品を使いながら価格を低くする秘訣は何か。膨大な中国市場の規模がその原動力となっている。最初の販売価格は部品価格を含む製造コストに似た水準だが、1年以上も該当製品が流通すれば、自然に部品供給価格も下がっていくという説明だ。実際、中国は世界で最も大きなスマートフォン市場を持つ国だ。LG経済研究院などによると、2013年に世界市場で販売されたスマートフォン10億台のうち3億台が中国で販売された。米国の倍だ。金額基準では全体スマートフォン市場(2730億ドル)の19%にのぼる516億ドル規模。

(中央SUNDAY第387号)



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