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【コラム】朴槿恵大統領の「テント青瓦台」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
オバマ米国大統領がカードゲームで非難されたことがある。彼の随行秘書だったレジー・ラブ氏が「ビンラディン射殺作戦時にオバマが『私はこのように長時間ビデオを見るつもりはない』としてカードゲームをしに行った」と公開したのだ。緊迫した軍事作戦の途中にカードゲームとは…。だがホワイトハウスはこれについての見解表明を拒否した。代わりに当時、状況室にいたマイケル・ライター元国家対テロセンター所長が「オバマ大統領は作戦過程を全て見守った」で証言した。それで終わりだった。政争に広まるとは誰も思わなかった。

朴槿恵(パク・クネ)大統領の「7時間」が問題になっている。セウォル号惨事が発生した4月16日。朴大統領は午前10時、最初の書面報告を受けた。午後5時、中央災害安全対策本部を訪問するまで電話と書面で24回の報告を受けたという。だが対面報告はなかった。緊急事態なのに大統領に直接会って報告した人がいないということだ。それゆえに、いったい大統領がどこにいたのかと疑うのは当然のことだ。金淇春(キム・ギチュン)秘書室長が国会で「その(大統領がいた)場所については分からない」と答えたことが疑惑を大きくした。

事態はおかしな方向に流れている。憶測が憶測を呼んでスキャンダルに包まれている。「7時間」に何かすごい秘密が隠されているように膨らんでいる。医療手術に関係しているという推測も出てきた。ついには日本の産経新聞が3日、公開的に記事化するに至った。「朴槿恵大統領、旅客船沈没当日に行方不明…誰と会っていたのか?」。まるで芸能人のスキャンダルを扱う記事のようだ。具体的な内容は全くない。国会質問・答弁とインターネットで飛び交っていた話をつぎはぎした程度だ。ところがその内容が再び国内に広がって事実のように増幅されている。


セヌリ党の人々の発言が、さらに火をたきつけた。「大統領の私生活(プライバシー)の話ではないのか」〔趙源震(チョ・ウォンジン)セウォル号特別委セヌリ党幹事〕、「大統領の一挙手一投足を分刻みですべて暴くのが穏当だと思うか」〔李完九(イ・ワング)院内代表〕という言葉がかえってスキャンダルを匂わせたのだ。

疑惑の当事者とされたチョン・ユンフェ氏は最近、中央日報のインタビューで「大統領選挙以後、朴大統領と接触したのは当選後に大統領が私に電話をくれた際に話したのが全て」と話した。金淇春秘書室長はすでに国会運営委で何時間も追及された。ところが野党は聴聞会で再び問い詰めるという。金室長は、大統領がどんな食べ物が好きなのかも秘密だと主張する人だ。それでも「今日の天気は本当に良いです」などと言って見過ごすことでもない。市中で飛び交ううわさが、事実ではないと信じる。それならば国民が失望しないように説明するかも、最低限、野党代表に非公開でも状況を説明して了解を求めるべきではないのか。



【コラム】朴槿恵大統領の「テント青瓦台」(2)

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