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<ゴルフ>「韓国では整形勧められ」…傷ついて去った安宣柱

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本女子プロゴルフツアーで賞金ランキング首位を走る安宣柱のアイアンショットの様子。(写真=ハンファ金融クラシック提供)

プロゴルファー安宣柱(アン・ソンジュ、27、モスバーガー)は日本で「アンちゃん」と呼ばれている。韓国では大きく注目されなかったが日本では「アンちゃん」といえば日本女子プロゴルフツアー(JLPGA)の看板スターを意味する。安宣柱は進出の初年度、2010年に韓国人初の日本女ツアー賞金女王となった。翌年も勢いに乗り2年連続賞金女王になった。今年も3勝をおさめ賞金ランキング1位(8572万円、約8億5800万ウォン)を走っている。優れた実力と個性が強い容姿のおかげで韓国内とは違って大会ごとに数十人余りのファンが安宣柱に付いて回る。衣類メーカーを含め後援企業が6社もある。

韓国では安宣柱は実力はあるが人気はない選手だった。2006年から4年間、韓国女子プロゴルフの舞台で7勝もしたが、容姿が劣るという理由で誰も注目しなかった。後援する企業も殆どなかった。韓国内の女子ゴルフ大会に出場するために帰国した安宣柱に30日、忠南泰安(チュンナム、テアン)のゴールデンベイゴルフ場で会った。

安宣柱は「韓国は選手の技量より外見ばかり重視する容貌至上主義が強い」とし、「一部企業が整形手術まで促したりして消えることのない傷を受けた。結局、日本行きを決めたのもこのような雰囲気のためだった」と打ち明けた。安宣柱はまた「日本でも外見を見ることはみる。でも、韓国ほどひどくはない。礼儀を守って選手の個性を尊重する」と付け加えた。


安宣柱は韓国では一度もしたことのない頭髪のカラーリングを日本でやってみた。雰囲気を変えるために赤や黄色に染めたが日本では個性と認めてくれるため有難いとさえ感じたと話した。

安宣柱は日本進出4年余りで16勝を上げながら日本女ツアーの第1人者として君臨している。行く所ごとにスター扱いされる。ところが今年は競争者ができた。韓国内のツアーで激しい競争を繰り広げたライバルの申智愛(シン・ジエ、26)が米国女子プロゴルフツアー(LPGA)をあきらめ日本ツアーに帰って来たのだ。安宣柱は申智愛と体格とイメージが似ているため時々申智愛と間違えられることもあった。気になりそうなものだが、安宣柱は淡々とした表情だった。

安宣柱は「年齢が幼かった時はシン・ジエに必ず勝ちたかったし、ライバル意識もあった。でも、今は1人でゴルフをすることで精一杯だ。ゴルフは本来1人でやる孤独な運動ではないのか」と問い返した。

安宣柱は、ただ韓国選手が日本ツアーで勝ち勢いに乗ると韓国と日本両国の選手の間に微妙な神経戦が繰り広げられたりもすると話した。安宣柱は「以前は常に韓国選手が最後まで練習場に残って訓練していた。だが、今は日本の選手たちが韓国選手より一層熱心に訓練をしている。最近は練習場に最後まで残っているのもほとんど日本人選手」と説明した。

安宣柱は日本ツアーで3年ぶりに賞金女王奪還を狙う。安宣柱は「後半期に大きな大会がたくさん残っているため速断するのは早い。2011年と同じようなペースだ。ひとまずできるだけ早くまた優勝するのが当面の目標」と明らかにした。

安宣柱は今、ゴルフ人生のピークを迎えている。しかしゴルフが人生のピークとは考えない。安宣柱は「頑張って運動して30才になったら引退するつもりだ。頂上にいる時、最も上手い時にゴルフを辞める」と言い切った。安宣柱はまた「ゴルフが人生の終わりではない。ゴルフ選手として残った3年間後悔が残っていないように最善を尽くす。そしてその後はゴルフ選手でない『女、安宣柱』として新しい生活を送りたい」と話した。



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