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【社説】兪会長の死因を迷宮入りさせた韓国警察、資格不十分だ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
兪炳彦(ユ・ビョンオン)清海鎮(チョンヘジン)海運会長の遺体に対する国立科学捜査研究院(国科捜)の鑑識結果が25日に発表された。ひとまず遺伝子・指紋・歯の鑑識の結果、兪会長と一致することが確認された。しかし遺体がひどく腐敗し、兪会長の死因は迷宮入りした。兪会長が5月25日に順天の別荘から逃走してどこにいたのか、いつ死亡したのかは確認する方法がなくなった。

国科捜の鑑識結果を見ると、遺体発見後の警察の初動捜査にどれほど問題があったかがさらに明白になった。あたかも華城連続殺人事件を素材にした映画『殺人の追憶』で現場の証拠保全もせずどたばたする警察を見るようだ。当時に比べ国科捜の科学捜査技法ははるかに発展したが、現場警察官の捜査能力は全く改善されていないということだ。

国科捜は遺体が兪炳彦会長と似た身長であり、10個の金歯など歯の構造が同じで、左手の指が切断されていると明らかにした。警察が遺体を少し観察していれば、金歯くらいは確認できたはずだ。また、左手の指は指名手配ビラにも出てくる特徴だが、見逃してしまった。これほど手がかりが多いが、なぜホームレスと判断したのか理解できない。


変死体捜査過程はさらに情けない。警察は現場周辺の物を写真だけ撮り、葬儀場に預けておいたという。兪会長の杖はなくした。警察が探したという兪会長の眼鏡も梅畑の主のものと確認された。警察は一歩遅れて警察官181人と探知犬まで投入し、捜索作業を始めている。この地域はすでに警察と懸賞金を狙った人たちが隅々まで探したところだ。決定的な手がかりを見逃しながら、何を探そうというのか苦笑ばかり出る。一言で資格不十分だ。

警察は周辺の防犯カメラや警備システムを確認中だという。兪会長が逃げてから2カ月間、周辺の防犯カメラの映像も把握していなかったということなのか。また全南警察庁の幹部は「足で動いて捜査する」と話した。

現場警察のレベルがこの程度なら、国科捜でなく米国のCSIを付けてもだめだ。今からでも現場の末端警察官まで徹底的な教育を通じて、状況対応マニュアルを体に覚えさせる必要がある。そうしなければ無能な警察によって国民の安全が常に脅かされることになるだろう。



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