しかし韓国の外交の実状を詳しく見てみれば話は全く違う。憂慮される部分が1つや2つではないからだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)が成功したと自ら評した韓中首脳会談も、顕微鏡でよく見てみれば別の評価も少なくない。中国側もやはり政府では今回の会談について「小さな成果」と評しているが、専門家たちの見解は冷静だ。習主席の「魅力外交」に高い点数を与えながらも、北核問題や韓国・北朝鮮関係、対日共助、アジア新安保構想など重要な外交事案ではあまり収穫がなかったとのことだ。
最も口を挟んできたのは米国だ。韓米同盟を強固にするという朴槿恵政権の公言にもかかわらず、韓国が中国に傾倒するのではないかという不機嫌な声を上げている。いくら国賓訪問とはいえ習主席に対する韓国政府の格別の接待と優遇についても内心の不満を見せている。中国が提案して韓国と協議していくことで合意したアジアインフラ投資銀行(AIIB)についても、米国政府が公式に反対の立場を明らかにしている。韓米同盟が戦略同盟だという点を勘案すれば、一見そうするだけのことはあったと思いつつも、米国と中国の間に挟まれた韓国の身動きの幅がそれだけ狭くなったことを改めて実感することになる。
【中央時評】成功した外交大統領になろうとすれば=韓国(2)
最も口を挟んできたのは米国だ。韓米同盟を強固にするという朴槿恵政権の公言にもかかわらず、韓国が中国に傾倒するのではないかという不機嫌な声を上げている。いくら国賓訪問とはいえ習主席に対する韓国政府の格別の接待と優遇についても内心の不満を見せている。中国が提案して韓国と協議していくことで合意したアジアインフラ投資銀行(AIIB)についても、米国政府が公式に反対の立場を明らかにしている。韓米同盟が戦略同盟だという点を勘案すれば、一見そうするだけのことはあったと思いつつも、米国と中国の間に挟まれた韓国の身動きの幅がそれだけ狭くなったことを改めて実感することになる。
【中央時評】成功した外交大統領になろうとすれば=韓国(2)
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