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【時論】人材がいないのではなく、探せない=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
人材をまともに登用できず、国の経済が潤沢に回るようにできなければ、万のことが上手でも立派な指導者だとほめる人はいない。孔子と孟子が、尭舜時代を東洋の理想社会だと口がすっぱくなるほど繰り返し賛嘆したのは、まさに「用人」と「理財」がうまくいったからだ。

朝鮮500年の間、こうした統治原理に最も明るかった1人が、丁若ヨン(チョン・ヤグヨン、号は茶山)だった。茶山は『牧民心書』の「吏典」で用人を集中的に論じ、「戸田」では理財について詳細に論じた。

この頃の韓国は、用人問題があまりにもめちゃくちゃなので吏典を調べたい。以前は、用人と挙賢の2項目をめぐってどのように人材を登用して賢い彼らに国政を任せられるようにするのかを詳しく説明していた。茶山は「国を治めるのは、人の使い方次第(為邦在於用人)」と宣言して人をまともに選ぶ方法から提示した。「お世辞が上手な人は忠誠にあふれておらず、諌争する(強くいさめる)のが好きな人は裏切らない」と言った。耳ざわりのいい言葉が上手い人は使わずに、苦言を上手にして誤りを強く批判する術を知っている人を選ばなければならないという意だ。


このような前提のもとで賢い者たちをうまく選び出す詳しい方法を挙げた。「およそ天下を治めるには大きな原則が4つある。最初は親族を親愛し、2番目は大人には大人として接待し、3番目は大事な人を尊く思い、4番目は賢い者たちに賢い者として接することだ」。

周辺の近しい人や立派な人々と付き合いながら、疎通が正しくなされてこそ立派な人材の推薦を受けて情報を得らえるということだ。ところで今の韓国政府は、疎通どころか四方を遮断しながら人事をして、真の人材が登用できるのだろうか。

首相を解任することにして後任者を選ぶのに努めたが、2人の候補者まで道半ばで辞退するとすぐに戻して、辞めるといった首相を再び働かせるようにした人事“惨事”で世の中が騒々しい。人材発掘は容易ではないが、そのような異常な人事がどうして可能なのだろうか。セウォル号惨事で無念に死んでいった惜しい命を救い出せなかった責任を負って退いた首相、そんな人を再び首相職に置いたことで、いったい責任は誰が取ったというのだろうか。

責任をとって退くといっておきながら何一つ責任を負わず、再びやれと言われて戻って座る人もかなり面の皮が厚いが、そんな人を再び指名する人事権者の異常な行為はどう説明したらいいのか。本当に閉口する。



【時論】人材がいないのではなく、探せない=韓国(2)

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