「熱射病・日射病のような温熱疾患は早い応急措置が命です。真っ先に119に通報して応急措置をしてください」。
消防防災庁が11日にツイッターにあげた文だ。猛暑注意報が韓国内陸部全体に拡大発令され緊急案内文を出したのだ。この日全国のほとんどの地域で昼間の気温が30度を上回り、ソウルは33度まで上がった。ソウル、京畿道(キョンギド)、江原道(カンウォンド)、忠清道(チュンチョンド)、慶尚北道(キョンサンブクド)地域に猛暑特報または猛暑警報が出されるほど、梅雨の時期には珍しい “奇襲猛暑”が訪れたのだ。
今年の気象状況は普通ではない。例年より早く熱帯夜が発生するかと思えば雨の少ない梅雨と日照り、例年より早く発生した台風など異常兆候が感知されている。強力な台風8号は朝鮮半島に向かって北上し、済州島(チェジュド)南側の海上でほぼ90度に進路を変え日本の九州に上陸した。韓国の被害は少なかったが日本では豪雨により土砂崩れが発生し60人余りの死傷者が出た。今年は例年の初夏に比べ多くの台風が早くから発生している。
梅雨は例年より10日ほど遅くやってきた。7月上旬に韓国中部地方で梅雨が始まったのは1992年以来22年ぶりだ。梅雨の時期なのに雨がまともに降らず内陸部を中心に日照りの被害が続出している。6月の全国の降水量は77ミリで平年の半分水準だ。農業用水がなく作物が干上がるかと思えば飲み水まで不足する地域も発生した。
地球温暖化により世界の気象環境はますます不安になっている。ここに今年は南米ペルーの熱帯海上で海水温が平年より高い強力なエルニーニョ現象が現れるとの警告も相次いでいる。最近世界気象機関(WMO)は下半期にエルニーニョが発生する可能性が最高80%に達すると予想した。エルニーニョが発生した年は集中豪雨と激しい日照りが頻発する。
朝鮮半島では2002年の台風15号、2003年の台風14号以降の大型台風の上陸はなかった。特にこの2~3年には大きな自然災害も経験していない。昨年だけでも台風30号によりフィリピンで1万人の死傷者が発生するなど、東南アジアや中国が大災害を経験しているが、幸いにも朝鮮半島は静かに過ぎていった。だが、われわれの警戒心が緩んだ状態で奇襲的な“気候の逆襲”を受けたなら想像以上の被害を受けかねない状況だ。
長期的に見れば環境部と気象庁は地球温暖化にともなう朝鮮半島の気候変化をもう少し細かく予測し中長期対策を立てなければならない。隣国の日本は30年間の長期予測を通じ梅雨の消滅の可能性を予想し災害対応体系と農業政策に手を入れてきた。当面は安全行政部と地方政府が先導してこの夏と秋に起きるかもわからない殺人的猛暑や奇襲豪雨、台風奇襲、日照りに徹底した対策を用意しなければならない。セウォル号沈没事故という人的災害に続き大きな自然災害まで受けることになれば韓国はしばらく絶望のくびきから抜け出せなくなるだろう。
消防防災庁が11日にツイッターにあげた文だ。猛暑注意報が韓国内陸部全体に拡大発令され緊急案内文を出したのだ。この日全国のほとんどの地域で昼間の気温が30度を上回り、ソウルは33度まで上がった。ソウル、京畿道(キョンギド)、江原道(カンウォンド)、忠清道(チュンチョンド)、慶尚北道(キョンサンブクド)地域に猛暑特報または猛暑警報が出されるほど、梅雨の時期には珍しい “奇襲猛暑”が訪れたのだ。
今年の気象状況は普通ではない。例年より早く熱帯夜が発生するかと思えば雨の少ない梅雨と日照り、例年より早く発生した台風など異常兆候が感知されている。強力な台風8号は朝鮮半島に向かって北上し、済州島(チェジュド)南側の海上でほぼ90度に進路を変え日本の九州に上陸した。韓国の被害は少なかったが日本では豪雨により土砂崩れが発生し60人余りの死傷者が出た。今年は例年の初夏に比べ多くの台風が早くから発生している。
梅雨は例年より10日ほど遅くやってきた。7月上旬に韓国中部地方で梅雨が始まったのは1992年以来22年ぶりだ。梅雨の時期なのに雨がまともに降らず内陸部を中心に日照りの被害が続出している。6月の全国の降水量は77ミリで平年の半分水準だ。農業用水がなく作物が干上がるかと思えば飲み水まで不足する地域も発生した。
地球温暖化により世界の気象環境はますます不安になっている。ここに今年は南米ペルーの熱帯海上で海水温が平年より高い強力なエルニーニョ現象が現れるとの警告も相次いでいる。最近世界気象機関(WMO)は下半期にエルニーニョが発生する可能性が最高80%に達すると予想した。エルニーニョが発生した年は集中豪雨と激しい日照りが頻発する。
朝鮮半島では2002年の台風15号、2003年の台風14号以降の大型台風の上陸はなかった。特にこの2~3年には大きな自然災害も経験していない。昨年だけでも台風30号によりフィリピンで1万人の死傷者が発生するなど、東南アジアや中国が大災害を経験しているが、幸いにも朝鮮半島は静かに過ぎていった。だが、われわれの警戒心が緩んだ状態で奇襲的な“気候の逆襲”を受けたなら想像以上の被害を受けかねない状況だ。
長期的に見れば環境部と気象庁は地球温暖化にともなう朝鮮半島の気候変化をもう少し細かく予測し中長期対策を立てなければならない。隣国の日本は30年間の長期予測を通じ梅雨の消滅の可能性を予想し災害対応体系と農業政策に手を入れてきた。当面は安全行政部と地方政府が先導してこの夏と秋に起きるかもわからない殺人的猛暑や奇襲豪雨、台風奇襲、日照りに徹底した対策を用意しなければならない。セウォル号沈没事故という人的災害に続き大きな自然災害まで受けることになれば韓国はしばらく絶望のくびきから抜け出せなくなるだろう。
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