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【コラム】習近平の「新・朝鮮策略」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
習近平の言語展開は強烈だ。彼は故事成語や詩句、格言を総動員する。格調と含蓄美が漂ってくる。それは習近平の修辞学の人文学的な仕掛けだ。そのやり方は、説得力と記憶の効果を高める。4日に行われた中国国家主席のソウル大講演は、そんなふうにして展開された。

彼の修辞学は人の羅列で強化される。彼は徐福、金喬学(キム・ギョガク)、崔致遠(チェ・チウォン)、孔紹、金九(キム・グ)、鄭律成(チョン・ユルソン)を取り上げた。韓中関係の歴史の年輪を象徴する人物たちだ。彼は朝鮮王朝の文人・許ギュン(ホ・ギュン)の詩の一節を読んだ。多くの韓国人には見慣れない一節だ。彼の韓国に対する見識の深さは引き立っている。彼は壬辰倭乱(文禄の役)に言及した。「両国の君民は敵がい心を抱いて肩を並べ、戦場に出て行った(同仇敵愾並肩作戦)。明国のトウ子龍と李舜臣(イ・スンシン)将軍が露梁(ノリャン)海戦で殉死した」。

その瞬間、講演は壮厳なものになる。彼は「中国には大韓民国臨時政府の地、尹奉吉(ユン・ボンギル)義士記念館、光復軍駐屯地がある。感動的で忘れることのできない歴史」と語った。彼の歴史回顧には実感が出る。緊密さが強調されるほど、逆説が作動する。気まずく、負担になる。両国関係に曲折の多い明暗のためだ。倭乱と臨時政府時代は中国の助けが大きかった。だが弱小国の悲しみも骨身にしみた。


その時期、臨時政府は公式の亡命政府と認められようとした。金九主席の念願だ。中国の蒋介石政府は、ついにその期待を無視した。臨時政府の外交部長・趙素アン(チョ・ソアン)はこのように看破した。「日本崩壊の後、韓半島(朝鮮半島)を宗主権の中に再び組み入れようとする中国の欲望のためだ」(米国国務省文書)。韓半島の宗主権の復元--。それは日清戦争敗北後の中国のリーダーシップの野望だ。壬辰倭乱は李舜臣の偉大な勝利で締めくくった。明国の大将たちによる大威張りと脱線行為は、朝鮮にとっては苦痛だった〔柳成龍(リュ・ソンリョン)の『懲泌録』〕。

習近平の講演は、19世紀末の『朝鮮策略』を連想させる。その本は清国の外交官・黄遵憲が書いた。ロシアの進出を防ごうとする戦略からだ。その手段は「親中国、結日本、連米国」だ。朝鮮は黄遵憲(ファン・ジュンホン)の勧誘を実践しようとした。習近平の講演は「新・朝鮮策略」としてアプローチしてくる。



【コラム】習近平の「新・朝鮮策略」(2)

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