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韓屋村、しっかり守ったおかげで年5000億ウォン稼ぐ(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

全羅南道長興郡有治面(チョンラナムド・チャンフングン・ユチミョン)に造成された韓屋村(ハノクマウル)。25軒の韓屋(韓国式家屋)が入った新徳(シンドク)幸福村は、観光客にも人気があって昨年は民宿の収入だけで1億ウォンを超えた。住民たちは「夜には天の川を仰ぐ清らかな地域」として誇らしく思っている。

全羅南道長興郡(チョンラナムド・チャンフングン)の新徳(シンドク)幸福村は昨年、最優秀韓屋村(ハノクマウル)に選ばれた。村の誕生を主導したキム・ジェス推進委員長(62)は「前には山と渓谷があり、明け方になれば霧が立ち込め、夜には天の川を仰ぐ清らかな地域」と自慢する。

長興郡有治面(ユチミョン)の25軒の韓屋(韓国式家屋)で造成された幸福村には、20代から60代までの多様な年齢層が住んでいる。イ・インソク氏(29)は両親と一緒に入ってきて、この前結婚してここに新居をもうけた。イ氏は「ここが良くて妻も不満がない」と話す。村の住民は30~40代が主流だ。農業・建築業・会社員・療養社など職業も多様だ。

全羅道には典型的な「一の字形」の韓屋が多い。天井には垂木と大黒柱がそのまま露出しているが、水洗式トイレ、洋風キッチンのような設備がある。表面は過去の姿、中は現代式だ。かまどは外壁に出ていて薪も積まれている。


民宿のお客さんを受け入れる部屋はこぢんまりとしている。この村の昨年の民宿収入は1億ウォン(約1000万円)を超えた。

全羅南道と長興郡は韓屋村の造成に積極的に取り組んだ。敷地330平方メートル、建坪100平方メートルの韓屋を建てるには1世帯あたり平均9900万ウォンかかる。

道と郡は補助金4150万ウォン、低利の融資3000万ウォンなど計7150万ウォンを支援した。とりあえず3000万ウォン程度だけあれば韓屋を持つことができるようにした。

韓屋村の代名詞である幸福村プロジェクトは、立ち遅れた農漁村を再生するために2005年に始まった。2月現在135の村で1896軒の韓屋が完工または推進中だ。昨年、幸福村の特産品販売や体験プログラム運営、韓屋民宿を通じて計25億400万ウォンの収入を上げた。前年に比べて16%増えた。

全羅北道全州市(チョンラブクド・チョンジュシ)の韓屋村は、外国人に人気の高い有名観光地として脚光を浴びている。この村は1977年に韓屋保存地区に指定された。太祖(テジョ)路を中心に入っている700軒余りの韓屋は、周辺の慶基殿(キョンギジョン)・梧木台(オモクデ)・全州郷校(ヒャンギョ)とよく似合う。大韓帝国の皇孫の家である承光斎(スングァンジェ)をはじめ、湖南(ホナム)の芸術家たちの活動舞台になった学忍堂や書道館・文化館・博物館・韓字館・体験館のような各種の伝統文化施設やショッピングセンターも一緒にある。

昨年こちらに立ち寄った訪問客は508万人に達した。訪問客の支出額を基準として調査した直接効果は458億ウォン、間接効果は2680億ウォンだ。

周辺の東門商店街、南部市場を含めた豊南門(プンナンムン)一帯の商店街のシナジー効果まで含めれば5000億ウォン以上との推定もある。昨年の全州市の予算1兆1452億ウォンの半分近くになる。変形した商店街の韓屋だけが増え、住居用の韓屋が減っているのは残念な点だ。全北大韓屋建築技術総合センターのキム・ユンサンチーム長は「全州の韓屋村の700軒余りの住居型韓屋が取り壊され、そこに商業用の韓屋が入った」と話した。

韓国の全体統計上で韓屋は伸長傾向にある。国土交通部資料(2011年)によれば全体家屋は2005年の1249万戸から2010年には1388万戸と10%増えた。一戸建て住宅は2005年の398万戸から2010年には379万戸と5%減少した。一方、韓屋は2008年の5万407軒から2011年には8万9300軒と44%も増えた。数的には韓屋が増えたが、これを韓屋の活性化現象と見るのは難しい。

国土部の国家韓屋センターによれば全数調査がなく関連統計も不足している。ソウル市城北区(ソンブクク)に市全体の韓屋の11.8%にあたる1618軒があるということが2013年12月になって統計で確認された。2006~2008年の3年間にソウルでは韓屋3000軒余りがなくなった(イ・ギョンア、『ソウル市の韓屋保全および振興政策』)。

(中央SUNDAY第381号)



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