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【コラム】歴史論争に揺れた“文昌克ドラマ”=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文昌克ドラマはセヌリ党の内面を見せた。無気力と日和見主義は深まった。政治家は世論を重視しなければいけない。しかし無分別な世論便乗は無責任な政治だ。時には世論に対抗しなければならない。説得して直さなければいけない。それが真の疎通だ。そこで勇気と信念のリーダーシップが登場する。そのような環境で政治スターは誕生する。セヌリ党の対処はまずかった。野党に弱点を握られた。

文昌克ドラマは残念な結果となった。聴聞会は開かれなかった。これまで、ほとんどの聴聞会は個人の過去暴きにとどまった。偽装転入、兵役不正、論文盗作をめぐる攻防だった。候補は頭を下げた。国会議員の怒鳴り声が乱舞した。

長官の資質の核心は歴史観だ。激動の韓国史をどう見るかが核心だ。それは権力アイデンティティーを形成する。朴槿恵(パク・クネ)政権発足の時だ。聴聞会に決まって登場する質問は5・16だった。クーデターか、革命かを尋ねた。ほとんどの長官は口を閉じた。「クーデターだが、産業化で豊かさを実現した」(当時の南在俊国家情報院長候補)という答弁だけが違った。


そのような所信の不足は危機管理に脆弱だ。セウォル号惨事での長官の集団無能は予告されたものだ。彼らは書き取りと報告書の提出に有能だった。

文昌克の聴聞会は違ったはずだ。歴史論争の激しい舞台になっただろう。親日派、朝鮮時代の評価、親米と反米、朝鮮戦争と北朝鮮の扱い、中国と韓半島(朝鮮半島)、経済民主化と個人の自立心がテーマになっただろう。それは政治レベルを高める機会だった。国会の力量を計る舞台でもあった。国会議員の歴史意識、表現能力はどの程度だろうか。舞台は準備されなかった。

文昌克の辞退会見は悲壮だった。会見文には自由民主主義、人権、天賦の権利に対する所信を込めた。彼のコラム(中央日報主筆・論説委員時代に掲載)のように鮮明だった。彼は賛否と論争を避けなかった。彼は両非と両是の文を嫌った。それだけ14日間の文昌克ドラマは強烈だった。そのドラマは終わっていない。

パク・ボギュン論説委員



【コラム】歴史論争に揺れた“文昌克ドラマ”=韓国(1)

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