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【グローバル アイ】W杯ベルギー戦まで「大韓民国~」の応援を

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
1950年6月ブラジルワールドカップ。イングランドが米国に1対0で負けた。

今はあまり関心を持たれず、そうだったかなと思うだろう。当時はワールドカップサッカー史に久しく残った異変中の異変だった。イングランドの人々は新聞を通じてこの知らせに接して誤字だと思った。イングランドが1対0で勝ったというなら分かるが負けるわけがないと考えた。イングランドは「サッカーの王」だった。実力差を理由にワールドカップを敬遠していたが一種の「恩恵授与」の意味合いでブラジル大会から出場したのだった。直前の評価試合でイタリアを4対0、ポルトガルを10対0で制した。実際、圧倒的技量だった。

反面、米国は急ごしらえされたチームだった。ヘディングゴールを入れたジョー・ガエントスは米国市民権者ですらなかった。ハイチ出身でニューヨークのある食堂で皿洗いが副業だった。米国戦敗北の衝撃のためかイングランドはスペインにも負け、結局組別リーグから脱落した。長い長い、イングランドの憂鬱なワールドカップサッカー史の始まりだった。


それから64年後の今日、イングランドがまさにその「惨事」の現場で再び競技をおこなう。ブラジルのベロオリゾンテだ。

イタリア、ウルグアイに連続敗北、脱落が決定したイングランドにとっては傷に塩をすり込むような思いだろう。事実イングランドは「万年優勝候補」と呼ばれるが実際の優勝は前世紀(66年)のかすかな思い出だけだ。その他にはいつも挫折してきたイングランド人の心理について『サッカーノミックス』はこのように分析した。

1段階はワールドカップ直前で優勝するだろうという確信に膨らむ。実際にワールドカップでは過去イングランドと戦争をした国と会って(2段階)唯一イングランドだけ不運を体験して(3段階)、相手チームは全部ダーティープレーをする(4段階)。このために毎度優勝どころか優勝圏で見るのは難しい段階から脱落するが(5段階)イングランド人は次の日には平常心を取り戻し(6段階)しばらくの間、犠牲にする羊探しに没頭して(7段階)いつのまにか再び優勝するだろうという期待感にときめく(8段階)。

今回もそうだったのか?優勝する戦力は期待していなかった。しかし第2次世界大戦時の敵国であるイタリアと対等な競技力を見せて2対1で敗北するとすぐにベスト16は当然だと熱狂した。

そうするうちに、わずか5日で熱気が冷気に変わった。ウルグアイに負けて50余年ぶりに初めて組別リーグから脱落が確定するからだ。すなわち3~7段階のことが起こった。膝の手術後回復には6週かかるのにウルグアイの攻撃手ルイス・スアレスが4週間で治る稀な生体機能の所有者だと誰が知っていただろうか。よりによってイングランドが愛するキャプテン、スチーブン・ジェラードが口実を提供するとは。不運の連続だった。イングランド攻撃手ウェイン・ルーニーは試合後「正直にプレーした私たちが純真だった」と愚痴を言い、監督は辞退の圧迫に苦しめられている。

韓国の国家代表チームがアフリカチームに初めて敗北、脱落危機に処した。チョー・ヨンピルの歌だったか。俺よりもっと不幸に生きたゴッホという男もいたのだから。イングランドというチームもいるのだから、批判はしばらく先送りして最後のベルギー前まで善戦を祈ろう。

「大韓民国~」。

コ・ジョンエ ロンドン特派員



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