◆MB政権時、中国の北擁護できしみ
韓中がパートナー関係になったのは金大中(キム・デジュン)政権の時だ。92年に修交した後、金泳三(キム・ヨンサム)政権時までは善隣友好関係にとどまっていた。それが98年、金大中(キム・デジュン)大統領の訪中に合わせて協力パートナー関係になった。以後、韓中は韓国に新しい大統領が登場するたびにパートナー関係をまるで機械的に格上げさせてきた面がある。2003年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時は全面的協力パートナー関係になった。両国の経済協力を拡大しながら政治および安保関係も改善しようという意志が込められた。この時までは韓国がよりパートナー関係の深化に積極的だった。
そうしたことが李明博(MB)政権になって変化がおきた。中国が韓国に戦略的協力パートナー関係を提案したのだ。韓国が親米に傾くことを憂慮して、より近いパートナー関係として韓国を捕まえておきたいという中国の意志が作用した結果であった。戦略的パートナーの含意は3つの内容を包括する。両国を超えて地域や世界的レベルで協力し、経済や文化だけでなく軍事分野でも協力を図り、短期的イシューのほかに中長期的な議題まで共に相談する国家というものだ。
しかし李明博政権の間に韓国は米国に傾いて、中国も韓国哨戒艦「天安」爆沈や延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件などで北朝鮮を擁護する姿勢を見せながら韓中の間には「これが戦略的パートナー関係なのか」という大声が飛び交うほど関係が冷え込んだ。朴槿恵(パク・クネ)政権になってからは新しい修飾語を付ける代わりにこれまでの関係を充実させようという側に意見が集められた。その結果、昨年の朴大統領訪中の際に両国関係は「戦略的協力パートナー関係の充実」と表現するのにとどまった。
◆中国、最近韓国との連帯により積極的
ところが今回の習近平訪韓を控えて王毅外相が「より一層緊密な協力パートナー関係」を持ち出した。何がさらに緊密なパートナーというものなのだろうか。これに対する解答もやはり王毅外相の発言から見出すことができる。彼は尹長官に会った翌日の27日、在韓中国大使館で韓中友好の人々を招いてレセプションを開き、これを説明した。大きく3種類の内容だ。
最初は韓中が共同発展するパートナーにならなければならないということだ。主に経済協力を取り上げた。中国の中西部地域に韓国企業がより多く進出することを注文し、また両国の新興産業が協力して「強強連合」を実現させる必要があると主張した。2番目は両国が平和維持のパートナーにならなければならないという点だ。ここで平和は主に韓半島(朝鮮半島)地域を想定している。彼は北核の平和的な解決を強調しながら韓国・北朝鮮は「骨が折れても筋はつながっている(打断骨頭連着筋)」同胞ではないかと話した。
3番目はアジアを振興させるパートナーになろうということだ。アジアの平和と安定は、アジア諸国の努力によって守られなければならないという話だ。これは中国が先月、上海で開催した「アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)」で強調した内容だ。一部では、これについて領域内問題から米国を排除しようとする中国の努力だと解釈したりもする。
王毅外相の話では、米国のアジア回帰、日本の再武装の動き、北朝鮮の執拗な核開発などのように差し迫った情勢の中で韓国との連帯を強化しようとする中国の意志が読みとれる。これに伴い韓中の間にはこれまでの戦略的協力パートナー関係の前に「全面的」という修飾語を付ける問題が議論されているという。
新しい酒は、新しい袋に入れるものだ。韓中に新しい指導部がスタートした状況で、習近平主席の訪韓を機に新しい2国間関係を追求するのはおかしなことではない。過去よりも一次元高い目標を設定してこれに向かって進もうとする両国の姿勢と努力が重要なだけだ。
習主席が来月訪韓すれば…韓中「さらに緊密なパートナー」に(1)
韓中がパートナー関係になったのは金大中(キム・デジュン)政権の時だ。92年に修交した後、金泳三(キム・ヨンサム)政権時までは善隣友好関係にとどまっていた。それが98年、金大中(キム・デジュン)大統領の訪中に合わせて協力パートナー関係になった。以後、韓中は韓国に新しい大統領が登場するたびにパートナー関係をまるで機械的に格上げさせてきた面がある。2003年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時は全面的協力パートナー関係になった。両国の経済協力を拡大しながら政治および安保関係も改善しようという意志が込められた。この時までは韓国がよりパートナー関係の深化に積極的だった。
そうしたことが李明博(MB)政権になって変化がおきた。中国が韓国に戦略的協力パートナー関係を提案したのだ。韓国が親米に傾くことを憂慮して、より近いパートナー関係として韓国を捕まえておきたいという中国の意志が作用した結果であった。戦略的パートナーの含意は3つの内容を包括する。両国を超えて地域や世界的レベルで協力し、経済や文化だけでなく軍事分野でも協力を図り、短期的イシューのほかに中長期的な議題まで共に相談する国家というものだ。
しかし李明博政権の間に韓国は米国に傾いて、中国も韓国哨戒艦「天安」爆沈や延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件などで北朝鮮を擁護する姿勢を見せながら韓中の間には「これが戦略的パートナー関係なのか」という大声が飛び交うほど関係が冷え込んだ。朴槿恵(パク・クネ)政権になってからは新しい修飾語を付ける代わりにこれまでの関係を充実させようという側に意見が集められた。その結果、昨年の朴大統領訪中の際に両国関係は「戦略的協力パートナー関係の充実」と表現するのにとどまった。
◆中国、最近韓国との連帯により積極的
ところが今回の習近平訪韓を控えて王毅外相が「より一層緊密な協力パートナー関係」を持ち出した。何がさらに緊密なパートナーというものなのだろうか。これに対する解答もやはり王毅外相の発言から見出すことができる。彼は尹長官に会った翌日の27日、在韓中国大使館で韓中友好の人々を招いてレセプションを開き、これを説明した。大きく3種類の内容だ。
最初は韓中が共同発展するパートナーにならなければならないということだ。主に経済協力を取り上げた。中国の中西部地域に韓国企業がより多く進出することを注文し、また両国の新興産業が協力して「強強連合」を実現させる必要があると主張した。2番目は両国が平和維持のパートナーにならなければならないという点だ。ここで平和は主に韓半島(朝鮮半島)地域を想定している。彼は北核の平和的な解決を強調しながら韓国・北朝鮮は「骨が折れても筋はつながっている(打断骨頭連着筋)」同胞ではないかと話した。
3番目はアジアを振興させるパートナーになろうということだ。アジアの平和と安定は、アジア諸国の努力によって守られなければならないという話だ。これは中国が先月、上海で開催した「アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)」で強調した内容だ。一部では、これについて領域内問題から米国を排除しようとする中国の努力だと解釈したりもする。
王毅外相の話では、米国のアジア回帰、日本の再武装の動き、北朝鮮の執拗な核開発などのように差し迫った情勢の中で韓国との連帯を強化しようとする中国の意志が読みとれる。これに伴い韓中の間にはこれまでの戦略的協力パートナー関係の前に「全面的」という修飾語を付ける問題が議論されているという。
新しい酒は、新しい袋に入れるものだ。韓中に新しい指導部がスタートした状況で、習近平主席の訪韓を機に新しい2国間関係を追求するのはおかしなことではない。過去よりも一次元高い目標を設定してこれに向かって進もうとする両国の姿勢と努力が重要なだけだ。
習主席が来月訪韓すれば…韓中「さらに緊密なパートナー」に(1)
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