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きょう統一地方選挙投票日…“奇跡の1票” 国民の審判は=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

6月4日、全国で地方統一選挙の投票が行われる。

「1票の奇跡」。歴代地方選挙では嘘のように1票差で勝負が分かれるケースが少なくなかった。中央選挙管理委員会によると、2002年、京畿東豆川市上牌洞のムン・オクヒ候補、イ・スハ候補の票差はゼロだった。得票数が同じだったため、高齢のムン候補が当選した。1票差で当落が分かれたところも4カ所(仁川富平区、江原原州市、忠北忠州市、慶北義城郡)あった。

「私の1票」が持つ力はそれほど大きい。誰でもスイングボート(swing vote)になることができる。スイングボートとは、誰に投票するか決まっていない、予測が難しい投票者の票を意味する。同時に、結果に決定的な影響を及ぼす有権者を意味する。

忠州市では4年にわたりドラマのような1票の勝負が繰り広げられた。2002年と2006年の勝利の主人公がともに1票差で入れ替わった。2002年に相手候補より1票少なく落選したクァク・ホジュン市会議員候補が、2006年には逆に1票差で勝利した。このように1票で勝敗が決まったケースは6回、票差がゼロだったケースは3回にのぼる。


広域単位でも僅かな票差で当選者が笑った。2010年の地方選挙では、ソウルで呉世勲(オ・セフン)ハンナラ党候補が韓明淑(ハン・ミョンスク)民主党候補を0.59ポイント差で抑えて勝利した。同じ年、済州知事選挙では無所属の禹僅敏(ウ・グンミン)候補が無所属の玄明官(ヒョン・ミョングァン)候補に2259票差で勝った。

1票の力は歴史的にも立証されている。1645年、英国議会では1票差で農民出身のオリバー・クロムウェルに国家統治権が渡り、1875年のフランス議会は1票差で君主制を廃止し、共和制を確立した。

旅客船セウォル号の事故は国家的な衝撃だ。投票しても変わらないという無力感、政治嫌悪の意識が広まるかもしれない。しかし衝撃が「民主主義の花」である選挙までのみ込んではならないと、専門家らは話す。

明知大人文教養学部のキム・ヒョンジュン教授は「自発的・能動的な参加だけが、自分が暮らす地域を変えることができる」とし「政治的な無関心のために投票しないというのは民主主義を放棄すること」と話した。慶煕大人類社会再建研究所ソン・ギョンジェ教授は「次善でも選択してこそ社会が変わるという事実を認識する必要がある」と強調した。

この日、李仁馥(イ・インボク)中央選挙管理委員長は「選挙に対する関心と参加が国を正しく立て直す道」という内容の国民向け談話を発表した。無気力な有権者と責任ある投票者。どちら側か選択しなければならない日だ。



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