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<6・4統一地方選挙>大統領選で「朴槿恵」投票の核心層が揺れる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ソウル江南区大峙洞に住むイ・ヨンスンさん(45)は、中学1年の長女と小学生の息子2人がいる「江南(カンナム)ママ」だ。前回の大統領選挙では朴槿恵(パク・クネ)候補に投票した。誰に投票するか全く悩まなかったという。

しかし6月4日の地方選挙を控えて頭を悩ませている。「セウォル号の事故の初期はニュースや新聞を見ながら涙を流さないことがなかった」というイさんは「野党候補に投票したいとは思わないが、与党が勝利すればセウォル号の惨事はそのまま埋もれてしまうのでは」と話した。

40代の女性は大統領選挙以降、朴大統領の「友好世代」に分類されてきた。韓国ギャラップをはじめとする世論調査機関は、大統領選挙当時、朴大統領が文寅仁(ムン・ジェイン)議員に比べ、この層で7-8ポイントほど多く得票したと推算している。しかしセウォル号の事故以降は「アングリーマム(Angry mom= 怒った母親)」と呼ばれ、与党を離反する兆しを見せている。


キム・ヒョンジュン明知大教授は「前回の大統領選挙で朴大統領に勝利をもたらした要因の一つが40代の女性層だったが、セウォル号の犠牲者が自分の子どもと同じ年頃だったため、惨事を自分のことのように感じている40代の女性が“アングリーマム”に移動した」と分析した。

実際、韓国ギャラップの大統領職務遂行支持度定例調査によると、40代の女性はセウォル号事故後の5月第1・2週、43%だけが肯定的な回答をした。セウォル号事故直前の4月第1・2週には、40代の女性の62%が大統領の職務遂行を肯定的に評価していた。事故の前後で20ポイントもの差が生じている。国民向けに朴大統領の“涙”談話があった5月第3週にも47%に終わった。5月第4週には45%と、また2ポイント落ちた。

22日にソウル市長選の遊説のため江南区大峙洞の銀馬マンションの商店街に行った新政治民主連合の朴元淳(パク・ウォンスン)候補陣営のキム・ドンヒョン公報特補は「以前、江南に行けば主婦が朴候補を見て見ないふりをしてしたが、今回は朴候補に近づいてきて支持の意思を表した」と伝えた。

しかし2012年の大統領選挙当時64.5%(ギャラップ推定値)が朴大統領を支持したと推定されている50代の男性層は、40代の女性とは異なる流れを見せている。「シニアダディ(Senior Daddy)」と呼ばれた人たちはセウォル号の事故直後の大統領職務遂行支持率調査当時、53%だけが肯定的に回答した。以前の4月第1・2週(69%)に比べ16ポイント落ち、「アングリーマム」と似た動きを見せた。しかしその後は朴大統領に対する支持が急速に回復している。朴大統領の談話発表後の5月第3週の調査では、65%が朴大統領を支持すると答え、セウォル号事故以前の支持率をほぼ回復した。

政界では「アングリーマム」と「シニアダディ」の動きが大統領選挙と同じように地方選挙の行方を左右するとみている。新政治連合の関係者は「朴大統領が危機に直面するほど、仁川・京畿・忠北などの接戦地域で、こうした層の結集力が回復する可能性がある」と警戒心を表した。

一方、首都圏地域のセヌリ党の関係者は「朴大統領に友好的だった40代の主婦層の離脱が、ソウル 江南や盆唐・一山など保護者が世論を主導する地域で大きな影響を及ぼすおそれがある」と懸念を表した。



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