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【中央時評】大韓民国の首相の価値が11億ウォンか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
安大熙がなぜ「お金の道」を選んだかは明らかでない。大統領選挙当時に朴槿恵(パク・クネ)候補と衝突した後、彼は自身が重用される可能性は非常に低いと判断したのかもしれない。いかなる考えであれ、選択は彼の自由だ。しかし路線を一度変えたのなら、彼は新しい道を突き進むべきだった。しかし彼はそうでなかった。二股をかけた。前官礼遇と大企業顧問に情熱を傾けても、公職の道をのぞき込んだ。改革家らしからず無責任だ。彼は大統領にあらかじめ自分が路線を変えたことを知らせ、断るべきではなかったのか。彼がすぐに首相職を受諾したため、大統領と国家は混乱に陥った。

「11億ウォン献納」を見ると、彼がどれほど揺れているかが分かる。彼は11億ウォンが「国民感情に照らして非常に多い金額」と述べた。そうではない。問題は金額でなく内容だ。たくさん儲けて税金を多く出せば愛国者だ。ところが、あやしいお金だから問題だ。彼は内訳を公開し、謝罪からするべきだった。献納は次の問題だ。献納するからといって伏せられることでもないが…。彼は収入のうち約4億ウォンを寄付したという。ところが3億はセウォル号事件で首相交代の可能性が出てきた後だった。安大熙の浅はかな戦略はどこが終わりなのだろうか。

朴槿恵(パク・クネ)大統領はまた苦痛な時間と向き合うことになった。彼は「5カ月・16億ウォン」を検証できないことを自責しているかもしれない。しかし自責より重要なのは判断だ。セウォル号の惨事で、官フィア(官僚マフィア)と「利害関係就職」を改革するのが重要な課題となった。安大熙はこうした改革を主導する資格があるだろうか。


安候補は人生最大の決断を目の前にしている。首相になれば、彼は大統領に長官を推薦しなければならない。自分のように前官礼遇に加え利害関係雇用関係で巨額を稼いだ人がいるとしよう。稼いだお金だけ出せば彼を推薦するのだろうか。聴聞会が開かれれば、安大熙はくだらない言い訳と見すぼらしい謝罪をしなければならないだろう。そんな“国民検事”を国民は見守らなければならないのだろうか。そのように首相になっても、公務員は彼を尊敬するだろうか。

キム・ジン論説委員・政治専門記者



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