韓国では交通警察官はたびたび、けんか相手になる。規定速度や信号を違反しても認める人は珍しい。「なぜ私だけ捕まえるのか」から「私が誰だか分かっているのか」までひとまず抵抗してみる。私もそうしていた。米国でそうすれば、ひどい目にあう。ワシントン特派員の間で伝説のように言い伝えられる話がある。信号違反で取り締まりに引っかかった某要人が、韓国での習慣どおり交通警察官と口げんかを始めた。すると警察官は車の中に目を通すと後部座席の安全ベルト未着用、停止車線違反、公務執行妨害など何と7枚のチケットを発行したという。罰金だけで100万ウォン余りに達した。
デモも同じだ。米国でのポリスライン(警察が定めた阻止線)は単純なラインではない。合法と違法を分ける厳正な境界線だ。2011年の夏、ニューヨークで始まって73日間米国社会を熱い雰囲気にした「ウォール街を占領せよ(Occupy Wall Street)」デモが首都ワシントンに上陸した時だ。当時、韓国の警察幹部が現場に行ってきたが、舌を巻いていた。デモ隊は200人余りなのに統制に出た警官はたった1人だったからだ。デモ隊がポリスラインに接近する瞬間、この警官はサイレンを鳴らした。それから「今立っている所から、さらに1歩踏み出した瞬間、皆さんのデモは違法になる」と警告した。この瞬間200人余りのデモ隊がいっせいに後ろに退いたという。その場面を見守っていた韓国警察の幹部は「ソウルで200人余りのデモ隊に付き添うには、それと同じほどの警官が必要だが」と苦々しく話していた。強者にも弱者にも等しく厳正な公権力に対する信頼があるから可能なことだ。
デモも同じだ。米国でのポリスライン(警察が定めた阻止線)は単純なラインではない。合法と違法を分ける厳正な境界線だ。2011年の夏、ニューヨークで始まって73日間米国社会を熱い雰囲気にした「ウォール街を占領せよ(Occupy Wall Street)」デモが首都ワシントンに上陸した時だ。当時、韓国の警察幹部が現場に行ってきたが、舌を巻いていた。デモ隊は200人余りなのに統制に出た警官はたった1人だったからだ。デモ隊がポリスラインに接近する瞬間、この警官はサイレンを鳴らした。それから「今立っている所から、さらに1歩踏み出した瞬間、皆さんのデモは違法になる」と警告した。この瞬間200人余りのデモ隊がいっせいに後ろに退いたという。その場面を見守っていた韓国警察の幹部は「ソウルで200人余りのデモ隊に付き添うには、それと同じほどの警官が必要だが」と苦々しく話していた。強者にも弱者にも等しく厳正な公権力に対する信頼があるから可能なことだ。
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