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<韓国旅客船沈没>「若者の犠牲に無限責任負う姿勢で謝罪を」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

朴槿恵(パク・クネ)大統領

朴槿恵(パク・クネ)大統領が対国民談話を来週初めに発表するだろうという観測が出ている。朴大統領は前日に続き15日も公式日程を定めず、対国民謝罪を含めた談話の内容を調整することに力を注いだ。談話は、セウォル号余波で総体的な難局に直面している政局を収拾するかどうかを分ける分岐点となる展望だ。

事案が重大なだけに、青瓦台(チョンワデ、大統領府)もあわただしく動いていた。青瓦台の高位関係者はこの日、セヌリ党重鎮である李秉錫(イ・ビョンソク)国会副議長に会って意見を聞いた。李副議長は▼国民が共感する首相人選▼全面的な改閣▼大統領周辺から席を外す勇断などを建議した。李副議長は「首相は法曹界や官僚出身ではなく国民と共感しながら涙を流すような人を選ぶべきだ」として「大統領が普段から自身になじんでいる人を守り続けてはいけないという意を伝えた」と明らかにした。親朴系の重鎮であるソ・チョンウォン議員も「談話の形式や内容・重要性などについて、すでに党を含めた社会の各界各層の意見が多様な経路を通じて大統領に伝えられたようだ」と語った。

対国民談話の発表を前に与野党それぞれが、さまざまな提言を出した。6月4日の地方選挙を控えて危機に瀕しているセヌリ党では、朴大統領の痛切な反省を要請した。党内では「事実上、大統領の口ばかり眺めている」という話が出るほどに危機感が広まっている。


前回の大統領選挙でキャンプ総括本部長をつとめた金武星(キム・ムソン)議員は「セウォル号沈没を、特定集団や他人の責任として処理してはいけない」として「責任を避けず、理性的に国民を説得しなければならない」と助言した。大統領選挙に3回挑戦した李仁済(イ・インジェ)議員も「大統領は国民の尊厳・生命・責任についての政治的無限責任を負う地位」として「まず国民の前で、特に若い高校生たちの犠牲に無限責任を負う姿勢で謝罪しなければならず、大統領もそうするようだ」と話した。それと共に「代案の重要なポイントは安全問題」として「ここには北朝鮮の挑発威嚇への対策も含める必要がある」と付け加えた。

セヌリ党のセウォル号対策特別委委員長をつとめた沈在哲(シム・ジェチョル)議員は「それこそ頭が足につくほどの心のこもった謝罪が必要だ」として「決して時間に追われたイベント型の談話になってはならない」と話した。沈議員は「どのようにすれば大統領の真心が伝えられるかという方式も悩むべきで、このような惨事が再発しないという信頼を国民に与えなければならない」と強調した。再選のキム・ヨンテ議員は「いかなる話をしても遺族の心の傷を癒すのは容易ではないが、大統領が最後の機会と考えて痛切な反省と心からの謝罪をしなければならない」として「談話内容に完ぺきさを求めるよりも、心の傷を癒せる率直な謝罪がさらに大切だと思う」と話した。

新政治民主連合の朴映宣(パク・ヨンソン)院内代表は、政派を離れて与野党が共に参加する挙国内閣の構成を提案した。青瓦台の対応が注目される部分だ。朴院内代表は「談話にはセウォル号惨事が政府責任であることを認め、いかなる責任も甘受するという心からの謝罪が必要だ」と指摘した。それと共に「これまで朴槿恵政権の内閣は半分の政権だった」として「今や国民全体を包含できる完全な円の内閣、そのような挙国内閣を構成しなければならない」と要求した。

ただし、挙国内閣構想は党レベルの要求ではなく個人的な考えだということも付け加えた。青瓦台は、挙国内閣については直接的な言及を避けた。対国民談話を目前に控えた時点で挙国内閣について言及すること自体が適切ではないという立場だ。これについてソ・チョンウォン議員は「今回の事態に対する政府の責任は大きい」としつつも「朴槿恵大統領政権が、逆説的だが事態収拾できるため中立内閣は考えていない」と明らかにした。

官僚制を革新する所信と責任感のある事物を画期的に重用すべきだという意見も多かった。新政治連合の閔丙ドゥ(ミン・ビョンドゥ)議員は「朴大統領が就任後、官僚重用主義で内閣を運営しながら官僚天国になった」として「大統領と考えを共有する人をたてて官僚を牽制し、監視する構造を提示しなければならない」と強調した。



【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故

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