旅客船「セウォル号」沈没当時の海洋警察の初期対応をめぐる疑惑と批判が今も膨らんでいる。海洋警察が初期対応さえうまくしていれば、はるかに多くの乗客が救助されていたかもしれないというのは、単に後悔するだけでは済まない。徹底的な真相究明を通じて法的責任を問うべき問題だ。
セウォル号が沈没した先月16日、海洋警察のヘリコプターと警備艇が事故海域に到着した時刻は午前9時30分前後だった。しかし海洋警察はイ・ジュンソク船長と船舶職の乗員を救助した後、海に飛び込んだ乗客だけを救助し、船体の内部に入らなかった。このため3・4・5階の船室にいた乗客は海洋警察の到着を知りながらも、救助を待っていなければならなかった。当時のセウォル号の状況について、検警合同捜査本部は最高検察庁デジタルフォレンジックセンター(DFC)を通じて分析を実施した。その結果、午前9時30分に45度ほどだった船の傾きは、船長が海洋警察の救助船に移った9時47分に60度を超え、船内の壇園高の生徒が最後の文字メッセージを送った10時17分には100度以上傾いたことが明らかになったという。
少なくとも船長が海洋警察の救助船に乗った時まで、海洋警察の救助作業は可能だった。船体内部への進入が難しかったとすれば、セウォル号に乗り移り、操舵室などで乗客に脱出案内放送をすることができた。救助された乗員に放送をするよう指示することもできた。船内に向かって「船から脱出しろ」と叫ぶこともできた。しかし海洋警察は何もしないままセウォル号の周囲をぐるぐると回っていた。また海洋警察は珍島VTS(海上交通管制センター)とセウォル号の交信内容を編集または削除したという疑惑を受けている。イ船長を事故直後、海洋警察の職員のマンションで眠らせ、参考人身分で調査を受けた機関長など乗員10人をモーテルに一緒に投宿させるなど、納得しがたい措置を取ったのも海洋警察だった。
海洋警察の救助作業の問題が過失致死に該当するかどうかは今後のことだ。いま必要なのは47分間、海洋警察がなぜ積極的に救助しなかったのか事実関係を確認することだ。そうしてこそ、子どもたちみんなが見守る中で命を失う惨劇が繰り返されないだろう。
【솓集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故
セウォル号が沈没した先月16日、海洋警察のヘリコプターと警備艇が事故海域に到着した時刻は午前9時30分前後だった。しかし海洋警察はイ・ジュンソク船長と船舶職の乗員を救助した後、海に飛び込んだ乗客だけを救助し、船体の内部に入らなかった。このため3・4・5階の船室にいた乗客は海洋警察の到着を知りながらも、救助を待っていなければならなかった。当時のセウォル号の状況について、検警合同捜査本部は最高検察庁デジタルフォレンジックセンター(DFC)を通じて分析を実施した。その結果、午前9時30分に45度ほどだった船の傾きは、船長が海洋警察の救助船に移った9時47分に60度を超え、船内の壇園高の生徒が最後の文字メッセージを送った10時17分には100度以上傾いたことが明らかになったという。
少なくとも船長が海洋警察の救助船に乗った時まで、海洋警察の救助作業は可能だった。船体内部への進入が難しかったとすれば、セウォル号に乗り移り、操舵室などで乗客に脱出案内放送をすることができた。救助された乗員に放送をするよう指示することもできた。船内に向かって「船から脱出しろ」と叫ぶこともできた。しかし海洋警察は何もしないままセウォル号の周囲をぐるぐると回っていた。また海洋警察は珍島VTS(海上交通管制センター)とセウォル号の交信内容を編集または削除したという疑惑を受けている。イ船長を事故直後、海洋警察の職員のマンションで眠らせ、参考人身分で調査を受けた機関長など乗員10人をモーテルに一緒に投宿させるなど、納得しがたい措置を取ったのも海洋警察だった。
海洋警察の救助作業の問題が過失致死に該当するかどうかは今後のことだ。いま必要なのは47分間、海洋警察がなぜ積極的に救助しなかったのか事実関係を確認することだ。そうしてこそ、子どもたちみんなが見守る中で命を失う惨劇が繰り返されないだろう。
【솓集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故
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