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<W杯サッカー>韓国監督、「五輪選手優遇」批判に正面突破

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ブラジルワールドカップ(W杯)韓国代表の練習が始まった。初日のトピックは“正面突破”だった。

12日、坡州代表チームトレーニングセンターは騒がしかった。日本のNHK放送、カタールのbeINスポーツなど海外メディアも韓国代表の初練習を取材した。

洪明甫(ホン・ミョンボ)監督をはじめとする代表チームはスーツに黄色いリボンを付けて現れた。旅客船「セウォル号」の痛みを胸に刻んでプレーするという意志の表現だ。


代表チームは危機だ。最終メンバー発表後、一部のファンからはオリンピック(五輪)代表選手を優遇したという批判を受けた。義理を守るためのエントリーだったという声もあった。海外メディアは、イングランドでほとんど出場機会がない朴主永(パク・ジュヨン)の抜てきに反応した。

洪監督は練習初日、最終メンバーに関する記者の質問に強い語調で答えた。「原則を破ったのは私だ。内部的に問題は全くない。選手は最後まで激しくポジション争いをするだろう」。

最終エントリーを発表した8日に具体的な理由を挙げて各選手の抜てきの背景を説明したのとは完全に違う姿だ。非難を一身に受けてもこれ以上この問題で代表チームが振り回されることは容認しないという態度だった。洪監督は「全員を満足させることはできない。この選手たちを連れて最高の成果を出す」と誓った。

朴主永は洪監督の前にインタビューをした。朴主永は「国民が願わなければ太極マークを付けてプレーする理由はない」と話した。聞き方によっても誤解を招きかねない発言だ。朴主永は「しかし国民が信じてくれれば最善を尽くすのが自分の役目だと考えている」と言葉をつないだ。特恵選抜という声に対し、自分の心情を説明しようという姿だった。精神的な苦労が少なくなかったことが分かる部分でもある。後輩に対しては「W杯はどの大会よりレベルが高い選手が出場するイベントだ。過去の記憶はすべて消そう」と助言した。

洪監督は朴主永の発言に関し、「主永が何の話をしたのかは知らない。ただ、今からはサッカーについて話せばよい」と整理した。

初日の練習には9人の選手が集まった。鄭成竜(チョン・ソンリョン、29、水原)、金承奎(キム・スンギュ、24、蔚山)、李範永(イ・ボムヨン、25、釜山)、李根鎬(イ・グノ、29、尚州)、金信旭(キム・シンウク、26)、李鎔(イ・ヨン、28、以上蔚山)のKリーガー6人と朴主永(29、ワトフォード)、奇誠庸(キ・ソンヨン、25、サンダーランド)、李青竜(イ・チョンヨン、26、ボルトン)の欧州チーム所属3人。海外組はシーズンの日程が終わりしだい順に合流し、19日に23人がそろって練習する。

しばらく練習課題は「リハビリ」と「回復」に要約される。21日から始まる戦術練習を控え、選手団全体のコンディションを似たレベルに合わせることが最初の目標だ。けががある選手は治療し、疲労している選手は休養し、リハビリ中の選手は体力を高める。

最初の練習も同じ方針に基づいて行われた。9人が集まって軽く体を動かし、ボール遊びをするようだった。目を引いたのは“サッカーゴルフ”だった。サッカーボールを足で蹴って目標地点に正確に運ぶゲームだ。長い対角線方向は3回、短い横方向は2回の機会が与えられた。中間の障害物にかかれば最初から再スタートとなる。洪監督は「朴主永と奇誠庸の組が1位だった。感覚が良いようだ」と言って笑った。

一方、ブラジルW杯選手団長は許丁茂(ホ・ジョンム)サッカー協会副会長が務めることになった。許副会長は2010南アフリカW杯で韓国代表を率いてアウェー16強入りを果たした。



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