海上の船長・乗員と同じように、陸地にいた海運会社の職員にも乗客の安全や命は眼中になかった。16日の旅客船「セウォル号」の沈没中にも、清海鎮海運の職員は過剰積載を隠すために貨物量の記録を操作したことが分かった。
検警合同捜査本部は1日、「清海鎮海運済州本社の貨物営業担当職員Lから『過剰積載を隠すため仁川支社の物流チーム長K(44)と電話をした』という供述を得た」と明らかにした。Kはセウォル号の過剰積載を知りながらも黙認した容疑(業務上過失致死など)で先月30日に逮捕されている。
LがKと電話をした時間は16日午前9時38分から。セウォル号が60度近く傾き、沈没していた時だ。Lは当時、Kに対し、「状況が深刻だから、貨物量を点検してダウンさせるのがよいのでは」と話したという。するとKは「すでに部下職員に点検するよう伝えた」と答えた。しばらくしてLがまた電話をし、「貨物量をダウンさせたか」と尋ねると、Kは「ダウンさせた。貨物量を調整しておいた」と話したという。
合同捜査本部は当時、仁川支社にいたKがコンピューターに記録されていた積載量を180トンほど減らしたと把握した。合同捜査本部の関係者は「事故が発生すると、清海鎮海運の職員は過剰積載による復原力喪失を事故の原因だと判断し、いち早くこれを操作した」とし「乗客の救助には全く関心がなかったようだ」と述べた。
セウォル号の貨物固縛システムに構造的な問題点があったことも確認された。通商船舶に載せられるコンテナは「コーン」という装置で固定される。しかし合同捜査本部が調査した結果、セウォル号には「コーン」装置が最初からなかったか、あったとしても規格に合わず意味がなかったという。合同捜査本部は清海鎮海運の職員が綱を利用し、固定させたように見せかけたと把握している。
【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故
検警合同捜査本部は1日、「清海鎮海運済州本社の貨物営業担当職員Lから『過剰積載を隠すため仁川支社の物流チーム長K(44)と電話をした』という供述を得た」と明らかにした。Kはセウォル号の過剰積載を知りながらも黙認した容疑(業務上過失致死など)で先月30日に逮捕されている。
LがKと電話をした時間は16日午前9時38分から。セウォル号が60度近く傾き、沈没していた時だ。Lは当時、Kに対し、「状況が深刻だから、貨物量を点検してダウンさせるのがよいのでは」と話したという。するとKは「すでに部下職員に点検するよう伝えた」と答えた。しばらくしてLがまた電話をし、「貨物量をダウンさせたか」と尋ねると、Kは「ダウンさせた。貨物量を調整しておいた」と話したという。
合同捜査本部は当時、仁川支社にいたKがコンピューターに記録されていた積載量を180トンほど減らしたと把握した。合同捜査本部の関係者は「事故が発生すると、清海鎮海運の職員は過剰積載による復原力喪失を事故の原因だと判断し、いち早くこれを操作した」とし「乗客の救助には全く関心がなかったようだ」と述べた。
セウォル号の貨物固縛システムに構造的な問題点があったことも確認された。通商船舶に載せられるコンテナは「コーン」という装置で固定される。しかし合同捜査本部が調査した結果、セウォル号には「コーン」装置が最初からなかったか、あったとしても規格に合わず意味がなかったという。合同捜査本部は清海鎮海運の職員が綱を利用し、固定させたように見せかけたと把握している。
【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故
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