セウォル号沈没事故14日目の29日、珍島(チンド)室内体育館内に不明者家族が座っている。下の写真は2011年3月の東日本大震災後、岩手県の大槌高校体育館に設けられた被災者の避難所。今年、建築界のノーベル賞であるプリツカー賞を受賞した日本人建築家・坂茂氏が紙パイプと布で仕切りを設置して被災者家族ごとの私的空間を用意した。(写真=中央フォト)
ほかの不明者家族を意識せざるをえない。布団1組で境界をつくってもいるが、小さな会話の声までみな聞こえる。彭木(ペンモク)港に子供を探しに出る両親の号泣の声、対策本部に抗議する声、子供の泣き声、孫を待つ老人のため息、電話のベルなど、あらゆる音にさらされている。
【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故
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