運命のいたずらのようだ。韓国男子アイスホッケー代表ががけっぷちに追い込まれた。次の相手は宿敵・日本。

韓国は２０日から京畿道高陽で開催中のＩＩＨＦ（国際アイスホッケー連盟）世界選手権ディビジョン１グループＡ（２部リーグ）で３連敗となった。２４日に行われた豪州（世界ランキング１６位）との第３戦では３－０とリードしていたが、第１ピリオドに逆転を許し、結局、４－７で敗れた。

残留を目標にしていた韓国アイスホッケーが危機を迎えた。今大会の最下位（６位）チームは来年の世界選手権でディビジョン１グループＢ（３部リーグ）に降格する。


ＩＩＨＦは「韓国が世界の上位圏チームと対等な競技をするほど実力をつければ、２０１８年平昌（ピョンチャン）冬季オリンピック（五輪）開催国自動出場権を検討する」と述べた。

今大会はそのバロメーターだった。このため大韓アイスホッケー協会は開催権を獲得し、１年以上も準備した。ブロック・ラドンスキー（３０、安養ハルラ）とマイケル スイフト（２７）、ブライアン・ヤングく（２８、以上ハイワン）にまで特別帰化で太極マークを付けさせた。

歴代最強の戦力を誇るというが、欧州の強豪との対戦では限界を見せた。韓国は次に負ければグループＢに降格する。また、残り２試合にすべて勝ってこそ、自力でグループＡに残留できる。

運命の瞬間に対戦するチームは宿敵の日本だ。韓国は２４日午後７時３０分、高陽オウリムヌリスケートリンクで世界ランキング２２位の日本と対戦する。日本は今大会でスロベニアとウクライナに勝ち、２勝１敗で組２位。韓国はこれまで日本との対戦で１８敗１分けと一度も勝っていない。

韓国代表のビョン・ソンウク監督は「日本とのライバル戦だ。ロシア合宿で日本の練習と競技を見た」とし「アジアリーグでも見てきた選手がほとんどなので長所と短所はよく知っている。昨年の大会では惜敗（５－６）したが、良い試合をした。今回は良い結果を予想している」と勝利に意欲を見せた。