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<韓国旅客船沈没>72時間過ぎ…船体引き揚げか救助かで悩む安否不明者の家族(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国旅客船セウォル号沈没事故から6日が経過している今、救助の便りが届かない安否不明者の家族の表情には疲れの色が日増しに濃くなっている。21日、全羅南道珍道体育館で軍の医療スタッフが安否不明者の家族の健康をチェックしている。

21日午後12時の全羅南道珍道(チンド)室内体育館の入口。いまだに安否不明者の家族3人が言葉を交わした。彭木(ペンモク)港で収容された遺体を見たという京畿道安山(キョンギド・アンサン)の檀園(ダンウォン)高等学校の生徒保護者がまず話を始めた。

「初めは自分の娘だと思っていたが、よく見ると違ったのです」別の保護者も言葉をつないだ。「1日に数十人も船から見つかっているわけでもなく…一日中やっても10人も見つけられないのにむやみに待つことなんでできませんよ」もう一人の保護者が涙声で話した。「じゃあ、どうればいいの。こんなふうに時間が過ぎてしまえば顔も判別できなくなるだろうに…。天国にも安らかに送ってあげることができないの…」

セウォル号が沈没してこの日午前で120時間が過ぎ、安否不明者の家族の間からは「船を引き揚げよう」という声が少しずつ大きくなっている。生存の可能性が高いいわゆるゴールデンタイム(72時間)をとうに超えているという考えからだ。死体が変質して身元の判別が難しくなるのでは、速い潮流のために死体が流され永遠に見つからなくなるのでは、という心配からだ。匿名を求めた檀園高校の生徒の保護者は「時間をこれ以上逃せば死体が腐敗していくのではないかという恐れがますます大きくなっている」と打ち明けた。安否不明者家族の代表ユさんも「生存者の確認と遺体収容作業を24日までに終えてほしいと政府に要請した」と明らかにした。「今はどんな姿でも、一刻も早く家族の手に戻るようにするのがよい」という声が次第に大きくなるという点を反映したものだった。

<韓国旅客船沈没>72時間過ぎ…船体引き揚げか救助かで悩む安否不明者の家族(2)

【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故

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