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【コラム】「コリア、大丈夫か(Is Korea okay)?」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
リアルタイムで世界に伝えられている旅客船「セウォル号」の沈没を見ながら言葉を失った。仕事が手につかない。衝撃と傷は国境を越える。隣の家の人が近づいてきて、心配そうな目で尋ねる。「コリア、大丈夫か(Is Korea okay?)」。

なぜこういうことが繰り返し起きるのだろうか。昨年、海兵隊キャンプで5人の生徒が波にさらわれて死亡した。2カ月前には慶州のあるリゾートの体育館の屋根が崩落し、約100人が下敷きになった。それでも足りず、また、こういう事故が発生した。本当にコリアは大丈夫なのだろうか。

不意の安全事故に接する度に肝を冷やす。1988年、大学の講堂で、オペラ公演の準備をしていた友人1人が、突然落ちてきた重さ3トンの音響反射板の下敷きになって即死した。性格がよく、明るくて温かい友人だった。事故の1週間前、安全点検を完ぺきに通過したその舞台で、友人はそのように亡くなった。


1995年、私はもう一人の友人を亡くした。一緒に勉強していた小柄でかわいい感じの女子学生だった。95年6月の三豊百貨店崩壊から数カ月後、その友人がその現場で不意の事故にあったという話を聞いた。その瞬間、鈍器で頭を殴られたように目まいがする衝撃を感じた。

かなり長い歳月が流れたが、心の傷は癒えない。似た事件が起きる度に、癒えかけていた傷がまた痛みや怒りとして出てくる。校友だった私でもそうなのに、家族や親せきの心の痛みはどれほどのものだろうか。「セウォル号」の沈没は、韓国社会の構造的脆弱性と心理的病症をそのまま見せているようだ。なぜこうした事故が続くのだろうか。果たして何が問題なのか。

まず政府の無能力と無対策を指摘せざるをえない。国家の最大の義務は治安維持と危機管理だ。数百人の幼い生徒を乗せた巨大な旅客船が安全でなければ、公共部門の信頼はすでに失墜している。1995年のフクヤマ教授の指摘のように、韓国の圧縮成長は社会的な信頼が築かれる時間自体を許さなかったのだろうか。その後、20年が過ぎたが、今日の私たちは巡り巡ってまた原点ということだろうか。



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